遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

札幌岳豊滝コース

2013年06月29日 | 登山:札幌近郊
平成25年6月29日(土) 札幌岳(豊滝コース)

来週に予定している日高の山行のためのトレーニングを兼ねて豊滝コースから札幌岳に行ってきた。今回は家族の都合により車が使えなかったので、始発バスに乗って豊滝の停留所から登山口まで歩いた。登山口には車が1台駐車していて、1時間前の7:00に出発していた。入山届を見ると約1ケ月前にW田さんの名前があった。


(バス停から登山口まで約30分)


(林道も崩壊しています)

■道迷い
林道ゲートを出発して約50分ほど歩くと林道終点となり、そこから登山道となる。登山道を20分ほど進むと沢を渡渉して直ぐに尾根の取り付きとなるのだが、ここで誤って沢を直進してしまった。


(問題の道迷い地点です、沢の左岸には人が歩いた跡があります)

人の歩いた跡もあり最初は疑っていなかったが、登山道らしき痕跡がなくなったので強引に尾根に取り付くと、僅かではあるがそこには人が歩いた跡があった。しばらくはその跡を辿ったが、どんどん深みにはまりつつあると感じたので伝家の宝刀GPSで確認すると、ひとつ手前の尾根を登っていることが分かった。再び沢を下っていくと沢を横断する登山道を見つけることができた。
なんで登山道を外れたかと言えば、紛らわしい赤テープが沢側を示していたからである。もう少し回りを眺めれば渡渉する先にも赤テープがつけられていることが分かったのだが、視線の先に最初に目に付くのがその紛らわしい赤テープなのだ。入山届でも何人かの方々が道が分からなくなって引き返したとあったが、おそらくすべてこの地点で道に迷ったと思われる。
なので、道迷いの原因ともなっているこの紛らわしい赤テープを外してきた。これでここで道に迷う人はいなくなるだろう。

■気をとり直して山頂へ
道迷いで30分以上ロスしたが、気力は残っていたので再び山頂を目指した。稜線までの距離は大したことないのだが、だんだん斜度がきつくなってきて途中何箇所かにロープも張られていた。


(登山道も木が密集しています、でも歩くのに支障はありません)

気温も上がってきて大変苦しい登りとなり、空沼岳縦走路に合流した地点で大休止をとってしまった。こんなところでバテてしまっては、来週の日高山行はどうなることやら。合流地点から30分かかってやっと札幌岳に到着した。そこには色とりどりの服装をした多くの登山者がいた。


(山頂です、天気いいです)

車の制約もないので帰りは豊平峡側に降りようかとも考えたが、バス便の利便性を考えて豊滝コースを戻った。最後まで誰とも会うことがなかったので、7:00に出発した登山者は道迷いしていたのではと推察する。

■バス利用の登山
バスを利用しての山登りも悪くない、なんと云っても山頂ビールが飲めるし、制約もないのでどこに下りてもよい。しかし、問題もある。最初はがらがらのバスも札幌に近づくにつれて乗降者の数も増えてくる。汗臭い匂い対策として着替えを用意する必要がある。次回は着替えを用意してバス登山にでかけよう。
















札幌50沢企画! てんの沢から百松沢山

2013年06月24日 | 登山:札幌近郊
平成25年6月23日(日) てんの沢~百松沢山南峰~百松沢川

最近とんとブログ更新が停滞している。山登りに行っていないわけではなく、ブログ更新を怠っているのだ。前回の丹鳴岳、フレ岳以降には、5/26に風不死岳、6/1は定天小屋から余市岳、これは道路崩壊であえなく撤退、6/8~9は花のアポイ岳、ピンネシリを楽しみ、6/16は花のオロフレ山での清掃登山と、ハイキング登山が続いていた。
そして今回の「貂(てん)の沢」、札幌50沢と銘打った会の企画の記念すべき初回山行、情報のない沢へのチャレンジに不安感もあるが、実力者揃いと一緒でお気楽気分がないと云ったら嘘になる。

札幌湖の中間部から東側に延びる滝ノ沢川に流れ込むてんの沢川、その先には百松沢山や烏帽子岳がある。林道ゲートから入って2.5km先の分岐を右折してんの沢川沿いの林道を奥まで進み途中から入渓した。今シーズン初めて履く渓流靴にしみ込む川水がひんやりし気持ちよい。大きな滝はなかったが、なめがきれいで悪くない沢である。


(ナメがつづく)

25000分の1の地形図では、てんの沢の中間部から烏帽子岳への南方尾根を辿る登山道が記載されているが、ついぞ見つけることができなかった。さらに沢をつめて標高750m付近にくると沢の水流が突然と切れる。あの水はどこから流れ出ていたのかまことに不思議に感じる。百松沢山と南峰とのコルを目指してルートファインディングしながら進み、コルに近づくにしたがい密集した笹に行く手を阻まれる。集団から少し外れてひとりで笹に立ち向かったこともありふらふら状態でコルについた、ひときわ高くなっていた木の根っこに腰掛けて札幌市街を眺めながら疲れたカラダを癒した。


(南峰を記念撮影)

稜線上には一切踏み跡がなく笹の密集が激しいため当初予定していた百松沢山ピークハントを諦めて直接南峰に向かった。着いた南峰には立派な山名標識と誰が残したのか仙人の木像が置いてあった。風雪に耐えながらよくぞ無くならずその場に存在していることに感心する。すぐ近くには烏帽子岳や神威岳があるが、密集した樹林を掻き分けてまで行ってみたいという気持ちは湧いてこなかった。


(さあ、これから下山だ)

下山は、南峰の南側を下降した。最初は土壁の急斜面を木や笹につかまりながら下り、そのうち笹が密集してきてなかなか先に進まないのだが、ここを登ることを考えれば天国のような笹クッションである。さらに下降を繰り返しているうちにいつの間にか沢に水流が現れ始め、足元の冷たい水が疲れを癒してくれた。そして、気がつけば周りはウド畑。崩れた雪渓の横を通過してひたすら降り続け、やっとこ林道の末端に到着した。最後は林道脇のフキを収穫しながらトコトコ歩いて神威岳登山口まで戻った。

ルートファインディングなど自分で見極める力はまだまだであるが、この札幌50沢企画によりスキルアップを図ることができればうれしい。次の計画が今から楽しみである。そのためにはもっと体力を鍛える必要がある。


(今回はGPS不調でログが取得できていなかったので、自分の記憶とメンバの情報から手で描きました)

〔コースタイム〕
7:30百松沢川林道渓流橋車デポ 8:00滝ノ沢林道車止め 8:10出発 8:40入渓 11:10源頭部 12:05コル
12:50百松沢山南峰 13:05下山開始 14:55林道合流 15:40車デポ地点到着 16:20滝ノ沢林道車回収