遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

三峰山沢って初心者向け?

2018年08月06日 | 登山:十勝方面
平成30年8月5日(日)三峰山沢右股コース

比較的易しい沢だと聞いて、参加者を募集し三峰山沢右股に行ってきた。しかし、全然易しくなかった。
それなりの力量のある人であれば、楽に登れるという意味で易しいと言っているようだ。
それなりの力量を持ち合わせていない自分にとっては、力量の限界に挑戦する沢である。


(最後の砂防ダムから)


(いよいよ九重の滝、左岸に先行者2名が取りついている)

最初に現れる九重の滝、右岸(左側)からいけばそんなに苦労せずに登れるよと言われ、先頭で岩に取りついた。
確かに出だしは岩に凸凹もあってさほど苦労もなかったが、10m位登ったところから傾斜もついて顕著な凸凹もなくなり手足の置き場探しに四苦八苦、
わずかな突起を探しながらなんとか1段目を登りきった。
その様子を見て、他のメンバは左側を巻いて登ってくる。次に2段目、ここも滑るんじゃないかという不安を感じてのギリギリの登りでなんとかクリア。
見た目苦労なしに登ってきたS水さんが、2段目の上に生えている木に自信をビレイし後続のためにロープを下す。みんなゴボウ登りだ。
フリクションを利かすということを聞く。当日はそのフリクションを利かすことを考えながら登ろうと意識したが、うまく行っていたのだろうか。


(華雲の滝を過ぎた最後のオーバーハングの滝)

九重の滝を自力で登れたので、自分的には満足している。


(源頭のお花畑)

当初計画では富良野岳下のコル付近に合流する予定であったが、一番安全なルートを選んで結果的には山頂の近くまで登った。
ここは、沢分岐も多くルートファインディングも難しい。
経験者がいて、場合によってはロープの助けを借りることが前提の沢だと思うので、自分的にはここが初心者向きの沢だとは思わない。



上ホロ周辺で訓練

2017年12月22日 | 登山:十勝方面
平成29年12月18日~19日 上ホロで雪山の訓練

上ホロでアイゼンやピッケルを使った登山の訓練を行なってきた。
初日は、安政火口付近でアイゼン歩行や滑落停止の訓練を行い、2日目にその付近のピークに登ろうというものでD尾根経由で上富良野岳を目指した。
札幌出発時は、北海道は荒れるとの天気予報で、訓練は中止かもしれないと思っていたが、現地に来てみると予想が外れて穏やかな天候になっていた。

今期最初のスキーを履いてまずはテント泊する場所まで移動、テント泊装備のザックがずっしりと肩に食い込む。
三段山への夏道分岐付近にテントを設営、後発のOさんの到着を待って7名で安政火口方面に向かう。



カメラ設置地点にスキーをデポし、アイゼンをつけて三段山崖尾根方面に移動し、訓練にほどよい傾斜で滑落停止訓練を行った。
実際に細尾根を通過しているとき、ここで滑落したどうなる?という気持ちになる。なので、訓練を通してこの傾斜なら必ず停止できるという確信が得らるようになればと思うのだが、いつも訓練では、体を投げ出しても途中で止まってしまうようなところで、期待されるような訓練にはならない。



雪と戯れるような訓練を終えて3時頃にテント場に戻る。
テント割を3名と4名に分け、自分は3名のテントに入ったが、おかげでその夜はとて寒い思いをした。寒がりの自分としては、遠慮せず体がくっつくくらいの密集度となる環境を選ぶべきであった。

寒さをなんとか耐えしのぎトイレのため3時過ぎにテントを出ると、夜空には満天の星、前日までの天気予報がまるで嘘のようであった。
そして6時にテントを出発しD尾根に向かう。

トラバースしならがら夏道と同じルート(夏道は完全に消失)を進み、苦労しながらD尾根にでると、そこには青空を背景とした凛々しい富良野岳があった。



高度を下げないようにながら沢方面に移動し沢を超えて広々とした斜面を登っている最中、降雪のため視界が怪しくなってきたため、高度1700m付近で行動停止とした。
いよいよ今期初めてのスキー滑走。しかしながら斜面が硬過ぎて自分の技量では滑りこなすことができず何度も転倒した。

テントに戻ってくると雪もだんだん強くなり、急いでテントを撤収して駐車場に戻った。旅館カミホロ荘で温泉に入り、大雪警報が出るくらいの荒れた天候のなか、なんとか札幌に帰ってきた。


困ったときの剣山

2017年06月20日 | 登山:十勝方面
平成29年6月18日(日) 芽室岳がだめだったので久山岳を目指したが、結局のところいつもの剣山

帯広に来て、ポッと登山にいける日ができた。そこで地図がなくても大丈夫な山として芽室岳に登ることし、朝の6時過ぎに帯広の実家をでた。意気揚々と千年の森を通過して牧場の中に入ると様子が違っていた。あの牧歌的な雰囲気の牧場が土砂で埋め尽くされ、鹿止めのゲートがあった付近には通行止めの看板があった。が~ん!、おそらく事前に調べていれば分かったことなのかもしれない。諦めきれずにその先を少しだけ進むと重機が道を塞ぎ、橋があったところが完全に土砂で流されていた。



しょうがないので次なるターゲットを久山岳として尾根の取り付きに一番近い林道末端を目指した。以前に行ったとき、さんざん歩いて林道に出た記憶があり、そこを目指しGPSを見ながら奥に入っていくと、沢の渡渉点が根こそぎ流され林道がズタズタ状態になっていた。(後から見るとかなり近いところまでは行っていた)








一種の冒険のようにどんどん進み、クルマで川の中を通過したり、何か所か出っくわした通行止めを窮屈な状態でUターンしたり、ウロチョロしているうちに剣山の登山口近くに出てしまったため、しょうがなく剣山に登ることとした。剣山登山口に行くと朝の8時前にもかかわらずすでに車が20台以上、この山の人気ぶりが伺える。

当日は天気がよく気温も25°Cまで上がっており、持参した水分が2リットルであったが、あったから飲んだのかどうか分からないが下山した時には全部飲みつくしていた。どうも自分は人よりも水分を要求する体質なのかもしれない。こんな状態では、時間を要する厳しい登山には耐えられないのではと不安にもなってくる。当日単独の若い女性は腰に括り付けたポーチだけで、多くても持参している水分は500mlボトル1本、この余りの違いに愕然とする。

当日はゆっくりペースのつもりで登り始めたが、緩やかな場所でのゆっくりペースですべてを通したので、結果的には決してゆっくりペースではなく、結構バテてしまった。Hさんから聞いた鎖のあるという尾根ルートをとも考えてみたが、どこから取りつくのか分からなかったことや調子に乗って痛い目に合うのが怖かったため、普通どおりに登った。



山頂手前の梯子の下が崩れて宙ぶらりんになっていたのには驚いたが、しっかりと足場も作られていて整備が行き届いていた。

帰りは嵐山スキー場まで行って銭湯(温泉ではないが利用料金がめちゃ安い)で汗を流して帰宅した。

坊主山

2017年06月19日 | 登山:十勝方面
平成29年6月17日(土) 坊主山(穂別)

平日は造林地の間伐で坊主山に通じる林道は一般車両通行止めとのことだが、土日は通行可能となっているとの情報に基づいて、帯広に行く途中、坊主山に登ってきた。



林道を走ること15分ほどで登山口に到着した。登山口は10台以上は十分に駐車できるスペースがある。早速準備して9時少し前に出発する。開放感のあるなだらかな登山道を登るというよりは歩く。そして30分くらいすると山頂が見えてきて、その手前に避難小屋があった。お天気もよく、おとぎの国に来たようなのどかな雰囲気のなか山頂に到着した。









山頂からの景観はすばらしいの一語に尽きる、しばし山座同定しながら山頂からの景色を堪能した。帰りはとてもきれいに維持されている避難小屋に寄って食事を採った。小屋に置いてあったノートに自分の名前を書いてきた。







藻岩山に登るよりも楽な山ではあったが、景観のすばらしさはこれまでに山のなかでピカ一かもしれない。



地形図に描かれている富内側に伸びる登山道がどうなっているのか確かめようと少しだけ進んでみたが、笹がびっしりと生い茂りほとんど廃道状態で歩きと通すことはかなり厳しい状態になっていた。この藪漕ぎのせいだろうか、ダニが数匹ついていた。なので、樹海温泉はくあで汗を流した。









十勝岳温泉安政火口で訓練

2016年11月20日 | 登山:十勝方面
平成28年11月19日~20日 十勝岳安政火口にて氷雪入門訓練

所属している会の氷雪入門訓練で十勝岳温泉の安政火口に行ってきた。入門者は4名。訓練内容は、アイゼンやピッケルを使ったアルパインクライミングの初歩といったもので、雪山でのテント泊もその訓練の目的のひとつとなっている。

この時期、この地で北海道の多くの山岳会が同様な氷雪入門訓練を行うが、当日にテントを張っていたのは我々だけ。おそらく次週が訓練の最盛期だったと思われる。しかし、化け物岩からの下降尾根を下っているグループはいた。遠くで見ていても恐ろしく感じる。



凌雲閣前の駐車場を出発して、三段山への分岐点辺りにテントを設営し、三段山夫婦岩の手前の斜面でアイゼン歩行や滑落停止訓練を行った。当日はお天気も良く風もなかったため、寒さに震えることはなかったが、緩んだ雪で滑落停止訓練は多少緊張感に欠けていた。腰がらみのビレイ訓練を行い午後2時前には終了してテントに戻り、明るいうちから宴会が始まった。



2日目は学んだ技術を実践で試す。D尾根経由で上富良野岳を目指したが、あいにく当日は朝からみぞれ交じりの雪で、山全体にもガスがかかり最悪のコンディションだった。夏道に沿ったルートを辿ったが、夏道の痕跡は完全に消え失せて、D尾根トラバース中のカリカリ斜面でスキーをデポ、アイゼン、ピッケルでD尾根を登りきったちょっと先でホワイトアウトのため本日の行動をとした。

スキーのデポ地点まで戻ると、あるはずの自分のスキーの片方が無くなっているというアクシデントが待っていた。沢まで降りて幸いに発見することができたのでホントよかった。

みぞれは次第に雨に変わり、しばらく洗濯していないアウターの防水はほとんど効いてなく、手袋もびしょ濡れ、水分を含んだシュラフを無理やりザックに突っ込み、散々な体でテントを撤収した。帰りすがり白銀荘に寄って体を温めて札幌に帰還した。