遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

札幌岳~空沼岳縦走

2014年06月30日 | 登山:札幌近郊
2014年6月28日(土) 札幌岳~空沼岳

当初万計山荘に泊まっての予定だったが、事情により日帰りとなった。
複数人いれば到着地に車をデポするのだが、今回はひとりなので家族に出発地点の札幌岳登山口まで送ってもらい、帰りはバス利用の予定。

青空も見える上々のお天気のもと札幌岳登山口を出発した。ザックには万計山荘に泊まることもできるようにシュラフやマットとビールなどでいつもよりも重たく、先も長いのでマイペースを保って歩き1時間ほどで冷水小屋に到着、水場で頭を冷やす。冷水小屋からは急登が続く、こんなところでバテていてはカムエクはどうすると思いながらマイペースを保って歩いた。



札幌岳山頂ではガスがかかり風も強くなっていて、縦走へのテンションが上がらない。やめたくなったら豊滝に下りることもできると考え縦走路に下降した。ちょっと下がると風も収まってきたので、豊滝コースへの分岐点で再び気合を入れ空沼岳に向かった。



縦走路はそんなに厳しいアップダウンもなく、また危険なところもない。2年前の笹狩りのおかげか藪漕ぎするところもなかったが、3時間近く誰もいないところを歩くという心細さはあるので、クマ鈴をつけホイッスルを鳴らしながら歩いた。札幌岳から1時間半ほどでヒョウタン沼に到着、この頃から雨が降り始めた。空沼岳に近づくにつれ斜面を笹につかまりながらトラバースするところが多くなり、この付近がこのコースで一番歩きにくい。





札幌岳登山口 7:05 冷水小屋 8:05 札幌岳 9:15
札幌岳 9:40 ヒョウタン沼 11:20 空沼岳 12:40
空沼岳 12:45 万計山荘 14:10
万計山荘 15:00 登山口 16:10

空沼岳~札幌岳縦走路といえば藪漕ぎのことが話題となる。沢登りで出っくわす体力勝負の本格藪漕ぎは別として、自分が登山道で経験した最もキツイ藪漕ぎは、余市岳(白井二股コース)だった。頭を覆い隠すほどの笹を両手でかき分けかきわけ、それでもレベルで言えば2級+程度か。それに較べると今回の縦走路は”藪漕ぎなし”といっても過言でない。HYML笹狩り作業に感謝。

迷子防止のトラロープが張られていた大平山山頂近くの藪漕ぎやうっかりすると道を見失うイドンナップ岳の藪漕ぎも記憶に残る藪漕ぎである。

上ホロカメットク山

2014年06月30日 | 登山:十勝方面
平成26年6月22日(日) 晴れ 上ホロカメットク山

朝7時前に十勝岳温泉凌雲閣前に到着するとすでに駐車場は満車状態にあった。長雨のうっとうしさを振り払うように空にはひさびさの青空が広がり絶好の登山日和だ。

昨年11月24日の遭難事故で亡くなったNさんの慰霊のためD尾根から上ホロを超えて大砲岩を目指して20名を超える大パーティで出発した。上富良野岳への稜線にでると目の前に大砲岩が見えてきて、滑落地点と思われる箇所を写真におさめる。後ろを振り返ると富良野岳の美しい姿があった。

上富良野岳、上ホロを越えて避難小屋まで降りるとカラフルな服装の多くの登山者が休憩していた。時間を確認して避難小屋を後にする。大砲岩に到着してみると、以前夏道もあったというOP尾根側の険しさに驚いた。避難小屋から大砲岩までの所要時間はわずか12分。大砲岩付近の大きな岩に各自が持参した花や供物を供えて冥福をお祈りした。



あれからずいぶんと月日が過ぎたが、今回の山行に参加し、あの遭難事故をあらためて身近に感じることができた。

清掃登山 無意根山

2014年06月19日 | 登山:札幌近郊
平成26年6月15日(日) 無意根山

日本全体がサーカーワールドカップ、コートジボワール戦に熱狂しているときに清掃登山(クリーンハイクと呼ぶ)で無意根山に行ってきた。


(これだけいれば怖いものは何もない)

日本全国の多くの山岳会ではこの時期に山のゴミを拾うイベントとして清掃登山が行われている。自分が所属する会でも年間計画として6月15日無意根山が計画されていた。計画時はここにワールドカップ日本戦があるとは誰も予想していなかっただろう。



ここ最近の週末雨が続いていて、天候不良で中止もよしと思っていたが、当日朝になってみると今にも雨が降りそうで降っていないという微妙な天気、十数名の大人数で元山から無意根山に登ってきた。


(スキーで行くと登り返しの細尾根付近)

今期の登山道は笹狩りされていてとても歩きやすくなっていた。また、行者ニンニク、たけのこ、ウドなどの山菜も多く見受けられた。最近のお天気で登山道は多少ぬかるんでいたが、下回りを長靴にしていたのでまったく問題はなかった。(靴下がずれてくる煩わしさには対策が必要か)


(ツバメオモト、真珠のような青い実になる)

前回の無意根山はずいぶんと遠い山という印象があったが、大勢だったせいもあり今回はあっさりと山頂に着いたという感覚。山頂は小雨で見晴らしゼロ、風も強かったため10分程度の滞在ですぐに退散し、途中で山菜をとりながら下山した。

下山すると日本が負けていた。

美唄山(美唄川コース)

2014年06月14日 | 登山:札幌近郊
平成26年6月8日(日) 美唄山

美唄山美唄川コースへの林道は普段通行禁止となっていて、このコースからの登山は制限されている。しかし、美唄山岳会主催の登山研修会が月1回開催され、それに便乗して登ることができる。その初回は山開きの行事と重なっていて、当日は約110名の参加者が美唄ダムに集った。

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(車から降りてここから歩く)

平成11年に開設された美唄川コースは地形図に記されていない。行程の半分近くは林道・作業道を歩き、登山道に入るとすぐに標高差200mの急登が待っている。登りきると日本庭園というところにでて、30mほど下った後に150mほどの急登のすえ稜線にでるという結構しんどいコースである。

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(見えるのは近くだけ)

車で行ける終点の道路工事現場から歩きはじめ、長い列も少しずつ広がり、平均よりは少し早めに歩いていた我々は、比較的に先頭集団で山頂に到着した。残念ながら山頂は視界不良だったが、山頂で出迎えてくれた美唄山岳会宮西会長の解説で雲の先にあるであろう様々な山並みを頭の中で同定した。

帰りはいよいよ山菜採り。往きで目をつけていたアイヌネギやタケノコを収穫しながら下山。当日の収穫は、アイヌネギ、タケノコ、みつ葉、ウド、フキなど盛りだくさん。大満足で帰宅の途についた。

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この美唄山で2週続けて土日すべてを登山に費やした。多少足の疲れは感じるが、心もちが持久力がついたような気がする。


空沼岳

2014年06月13日 | 登山:札幌近郊
平成26年6月7日(土) 曇り 空沼岳

札幌市民の憩いの山、空沼岳に行ってきた。
往きは万計山荘小屋開きに参加するというM井さん、Oさんと一緒で、M井さんの車に同乗せてもらい空沼岳登山口へ向かう。

清々しいとまではいかないが、先週のあの暑さはどこかに行ったようだ。この時期の空沼岳登山道はぬかるんでいるという印象なので足回りを長靴としたが、晴れが続いたお天気で登山道は乾燥し歩きやすい。


(ここを越えると万計山荘だ)

途中わずかに咲いている草花の名前を教えてもらいながらのんびりと歩き、2時間ほどで万計山荘に到着したが、林道からの小屋開きメンバの本隊はまだ到着していなかった。小屋の中に入って小休止、床にはホコリひとつなく、とてもきれいに維持されていた。


(静かに小屋開きを待つ万計山荘)


(熱心に雪を取る人たち)

ビールを冷やすための雪を確保するというOさん達と一緒に真簾沼に向かう。しばらくまったく雪の痕跡もなかったが、真簾沼までくると雪渓が残っていて、そこで2人と別れて空沼岳に向かった。途中で2組ほどの登山者と行き会い、また若い単独の登山者に追い越されながら、空沼岳に到着したときには小雨が混じる強風であったため、5分程度の滞在で山頂を後にした。


(空沼岳山頂、看板が変わったような気がするが、思い過ごし?)


 これは3年前の空沼岳山頂です。
 やっぱり看板は変わっています。




(霧に隠れた真簾沼)

万計山荘に入ると小屋開きの準備をしていた大勢の人たちがいた。コーヒーを1一杯いただいてから軒下の薪の入れ替えを手伝った。チェーンソーで薪を切る人、斧で薪を割る人、今晩の宴会の下準備をする人、みんな楽しそうだ。朝まで参加できないのは残念だ。

帰りはバス利用。空沼二股バス停まで2時間と踏んで万計山荘を後にした。登山口にはバス時間の1時間前に到着したがそこから空沼二股までが案外と時間がかかり、バス停への到着はほぼ想定通りだった。

バスの発車を待っていると同年代の男性がやってきて、地下鉄真駒内駅までいろいろ話をしながら帰った。その人は年間100回ほど藻岩山に登っているのだという。どこか山に行くにも、慈啓会病院側からスキー場に降りてバスに乗るのだという。家族に呆れられているというのは自分と一緒だ。早朝に藻岩山に行ってみると、その人やその前に出会ったT沢さんに再開できるかもしれない。