遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

藻岩山北の沢トラバース周回ルート

2022年10月25日 | 登山:その他
藻岩山周辺には、地図に描かれているが実際はほとんど廃道化し踏み跡もない遊歩道が多く存在する。また、逆に地図には描かれていない遊歩道も多く存在する。北の沢登山道入口から北の沢スキー場へとつづくルートを笹狩りし、ほかの遊歩道などとつないで藻岩山をぐるっと一回りしてきた。



送電線メンテ道(スキー場駐車場~送電線鉄塔)
 スキー場駐車場を出発、神霊教札幌教会の裏手から送電線メンテ道を使って鉄塔まで登る。しっかりと整備されてはいるが鹿の足跡しか見当たらない。鉄塔では割栗岬方面からの遊歩道と合流する。
遊歩道(送電線鉄塔から北の沢スキー場)
 ここから北東に北の沢スキー場側にトラバースするように進む。最初こそけものみち風ではあるが、適所にピンクテープもつけられていて、途中からはっきりとした遊歩道に合流しスキー場斜面にでる。
笹薮区間(北の沢スキー場~北の沢登山道入り口)
 北の沢スキー場縁のピンクテープの目印から笹薮地帯に入っていく。地図に描かれているとおりではないが、笹狩りによりそれほど苦労もなく通過できるようになった。途中2か所で沢を横断し、掘っ立て小屋付近からは明瞭な遊歩道につながり北の沢登山口まで行く。
北の沢登山コース(山頂まで)
 北の沢登山コースで慈恵会病院からの登山道に合流し、多くの人にあいさつしながら山頂まで行く。ここがこの周回コースの一番疲れるところである。
スキー場コース+α(山頂~尾根頭~送電線鉄塔)
 山頂からスキー場コースを下り、尾根の突端から登山道を離れて直進し送電線鉄塔まで行く。この区間は遊歩道ではないが藪も薄く鹿道のような踏み跡もあり苦労することはない。
送電線メンテ道(送電線鉄塔~スキー場駐車場)
 鉄塔で尾根を乗り越えるようなメンテ道に合流する。そこから南東方面にメンテ道を下る。なお、北西側に下ると藻岩山発電所側に降りることができる。
 途中作業道跡のようなところを通過していくと沢に突き当たり、そこを半分土に埋もれている鉄梯子で下り沢を渡渉する。鉄塔まで登り返し土に埋められた階段を下ると雪友荘付近にでる。なお、雪友荘の建物は今は撤去され更地になっていた。

etrex32xでもJNX地図表示

2021年04月18日 | 登山:その他
最近いただいたGPSに関するコメントをきっかけとして、自分のetrex32xが更に進化した。
外国語版etrex32xに対して、これまで「日本メニュー表示」や「OSM日本語地図表示」は実現できていたものの、「JNX地図の表示」は無理と諦めていた。しかし、有り難い情報提供により、JNX表示パッチが施されたetrex32x用のGUPDATE.GCDを入手することができた。

無理にアップデートし取り返しのつかない事態になることも大いに懸念されたが、JNX表示への誘惑に負け禁断のアップデートを行った。ドキドキしながら電源を再投入、2.40だったバージョンが2.50となり、日本語のメニュー表示や地図表示に何の影響もなく、アップデートは完了していた。そしてezjnxwinを使って作成したJNX地図を格納してみると、見事に悲願の地理院地図が表示された。

ezjnxwinに添付していた構成情報ezjnxconf.xmlでは、レイヤー0~2がnomap表示になってしまったので、入手元をいずれも国土地理院地図にし、Scaleの値も変更することで、すべてのレイヤーで地図表示が行われるようになった。また、Gamma値の設定で地図を若干濃いめにするようにした。

ezjnxwinでは、作成範囲を緯度経度のほかメッシュ番号でも指定可能となっているため、一次メッシュの単位でJNX地図を作成した。ばらつきはあるが一次メッシュで作成した地図の大きさは約1Gバイト前後となり、広域にJNX地図を格納するためには増設SDカードは大きめのものが必要となる。なお、取得範囲をさらに広げて作成したJNX地図を格納すると、なぜだか不正なJNXとエラー表示された。

スマホのGPSが普及し、大きな画面で鮮明な地理院地図表示が可能であるが、やはりナビゲーション機能が使えるGARMINに広域な地理院地図が表示されることが何よりうれしい。


札幌150峰POIデータの作成

2020年09月30日 | 登山:その他
盤渓山の登山道(踏み跡)を見たいというので、会の仲間4名と盤渓山に登ってきた。
通常ルートで往き、開設した踏み跡を経て三菱山に向かうというコース取りであったが、出だしの落葉キノコ出現で、一同の関心事は一気にキノコ狩りとなった。
前日までの雨など気象環境も影響しているかもしれないが、この山にこんな山の幸があることを初めて知った。

それと新調したGPSを試す機会であったが、このマイナーな山は残念なことに目的地検索のターゲットになっていないことが分かった。
それはあまりに悔しいので、札幌150峰のデータをカスタムPOIとして利用できないかにチャレンジしてみた。

最も手間のかかるPOIの緯度経度データは、会HPのために作成していた「札幌150峰」のKMLデータがジャストフィットで利用することができた。
GARMIN社が提供するPOILoaderだけでは日本語の表示とならないため、インターネットで見つけたPOI日本語化ツール(http://www.biwa.ne.jp/~takumi-k/)をダウンロードした。
この日本語化ツールは、コマンドレベルで動作する2つのソフト(utfaとjpngpi)で構成され、POILoaderとの組み合わせて利用する。
地図上に表示する山のアイコンもインターネット上で調達し、大きさの変更や透過色設定、256色への解像度変更をjTrimで行った。

日本語カスタムPOIを作成する手順は、先のダウンロードファイルにあったReadMeに沿って行ったが、一筋縄ではいかず、何度も躓きながらも、なんとか目標値検索で札幌150峰の山々が選べるようになった。
この込み入った手順では文字コード変更などもあり、GPSの日本語表示以上にITリテラシーが必要だと思う。






盤渓山に踏み跡をつけてきた

2020年09月14日 | 登山:その他
最近HYML(北海道山メーリングリスト)で登山道を作ることについての意見が飛び交っている。
ちょっと前だったか、廃道化していた八雲町の白水岳登山道が開通したという話題もあった。
自分でも以前から夏道のないところに登山道を作ってみたいという願望があり、興味深く読ませていただいた。
そしてごく最近、盤渓山から市民の森遊歩道につながる1キロほどの笹薮に踏み跡を作ってきた。自分でいうのもなんだが、結構立派な道になった。しかし、標識はつけていないので登山道とは呼ばない。

ヤマレコやブログなどで、近郊の山でまめに登山道整備している方の行動に対して、「頭が下がる」とか「感謝しかない」というようなコメントをよく見かけるが、なんとなく違和感を感じていた。
それは、笹刈し標識をつけることが、逆に自然のままを楽しむ機会を損ねているのではないかという"なんとなくの反感”と、その行為が登山者のために行っているのではなく、あくまで自分の楽しみとして行っているだけではないかという”一種のやっかみ”である。また自己主張を強く感じる案内板などは、「あんたに言われたくないよ」と感じることもあった。

今回自分で登山道もどきを作って感じたことは、少なくとも自分のこの行為は完全に自己満足であるということだ。もちろん作った道が利用されていると聞けばとてもうれしく感じるだろうが、ご苦労様と言われれば気恥ずかしく感じるだろう。先に例としてあげた先人も同様な様なことを言っている。

中途半端な踏み跡を登山道と言ってしまうと、それを真に受けた夏道しか経験のない登山者が、例えば尾根分岐で直進し道迷いするなど、ピンクテープ問題よりも深刻な弊害をもたらす可能性もあり、いろいろな側面からの批判もあると思う。
やるなら道迷いが生じないよう批判覚悟でしっかりとした案内標識をつけるか、それがいやならマニアックな登山者しか利用しないよう大っぴらな公表は控えることではないかと思う。

自分のやったことで道迷いを起こしてほしくないので、ここに行かれる人は踏み跡を鵜呑みにせず、しっかりとルートファインディングしてもらいたい。


etrex32xの日本語化

2020年09月14日 | 登山:その他
--- 久ぶりの投稿
永く使っていたOREGON550が動かなくなったので、同じGarmin社のetrex32xを購入した。
今年2月に新発売となったばかりの本機種は、日本語版が国内通信販売サイトで約6万円と、ほぼ定価に近い金額だ。



海外サイトを見ると4万円を下回った金額ででていたので、自分で日本語化するつもりで思い切って購入した。
以前、etrex30を日本語化した際には、問題なくすんなりとできたこともあり、新しい機種でも大丈夫だろうとたかをくくっていた。

まずお決まりのフォントデータを入れ、外部サイトからダウンロードしたjapanese.gtt(最近はjapan.gtt)を入れてみたが、部分的に日本語表示になっているものの、多くのメニューは英語表記のままだった。また、ダウンロードしたUTF-8のOSMをmicroSDに格納し起動するといきなり「Can’t Authenticate Maps」というエラーメッセージが表示され、暗澹たる気持ちになった。

インターネットをググってもなぜかetrex32xに対する日本語化の記事は見つからず、しょうがないので自分でできるところまでやってみた。

1. メニューの日本語化
他言語のgttファイルを見て、これまでなかったSearchメニューやSetupメニュー用のタグが新設されていることが分かった。そこで、他言語の定義ファイルを参照しながら、手作業で新しいタグ定義を追加し、結果まあまあ満足できるレベルになった。
新しいタグが含まれるjapanese.gttをインターネット上で探したが、見つけることはできなかった。

       

2. 日本語OSM(Open Street Map)の表示
チェックを騙すパッチを当てたOSMファイルを使って起動することで、「Can’t Authenticate Maps」エラーは回避された。しかしこの段階では日本語表示まではいかない。
次に、パッチする前のOSMを装着して起動すると、今後はばっちりと日本語が表示、起動時の認識状態がどこかに保存されているのだろう。
OSMファイルへのパッチは、フリーソフトFavBinEditというバイナリエディタを使って以下のデータ置換を行った。
 検索データ「E9 FD 13 00 04 80」→置換データ「A4 03 13 00 04 80」
等高線やPOIを含む3GBほどのOSMファイルで2000カ所ほどの置換が行われ、保存するにもずいぶんと時間がかかった。

      

3.JNX形式地図の取り込み
次に取り組みたいのは地理院地図の表示。現在はこまめにマップカッターを使っているが、一度に格納できる範囲が狭いため毎回手間がかかるという難点がある。JNX形式での取り込みだともっと広い領域のデータを取り込むことができるというのだ。しかしこの方法では、ファームウェアのパッチが必要となるので一歩踏み出せない。

JNX形式の地図を表示するには、GARMINのF/Wにパッチを当てる必要があるが、そのパッチャーと呼ばれるソフトがetrex32xに対応していないことが分かった。また、そのソフトの作者が今年初めに亡くなられたとのこと。なので、JNX形式の地図表示は難しくなった。(2020/9/23)