遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

暑寒別岳で山スキー

2016年04月30日 | 登山:増毛方面
平成28年4月24日(日) 晴れ 暑寒別岳

暑寒公園線が開通したので、3年ぶりに日帰りで暑寒別岳に行ってきた。
メンバは、O谷さん、S水さん、M村さん、新しく入会されたHさんと私の5名パーティ、当日は天気に恵まれ最高の登山日和だった。暑寒荘前に6時半頃に集合し7時少し前に暑寒荘前を出発した。我々の先には暑寒荘で前泊した会の別パーティが先行して出発している。


(さあ、出発)


(O谷さん、靴ずれをおして頑張る)

最初は標識の番号を数えながら林道を行く。沢を流れる水の音が春を感じさせてくれる。林道を離れ急坂を登りきると稜線にでる。同じ頃に出発した他の登山者に追い抜かれたり追い越されたりしながら進んでいくと、先行していた会の先発パーティを確認、標高1000付近で追いついた。


(先行パーティを確認)

真っ白い広々とした尾根を登るのは気持ちがよく、帰りのことを考えるとワクワクしてくる。しかし、大斜面に近づくにつれでガスがかかり風も強くなってきた。先行者がスキーアイゼンを装着して登っていき、我々もそれを追いかけるように続いたが、スキーアイゼンなしでは不安があったので、途中でスキーをデポしツボ足でピークを目指した。山頂付近はホワイトアウト状態だったが、多くの登山者の踏み跡に従ってピークに到着した。


(山頂で記念撮影、K下さんも加わる)

直ぐにスキーデポ地点まで戻り、いよいよスキー滑走開始。広々とした斜面を気ままに降りた。他の登山者も多く、斜面はまるでスキー場のようだった。標高を下げるにつれて湿った雪面でスキーが滑らなくなりたいそう難儀したが、なんとか一度も転ばず暑寒荘に戻ることができた。(これが自分のレベル)


(暑寒荘前の駐車場)

暑寒別岳は、三段山に負けず劣らず山スキーのメッカである。



読図訓練本番 山之神~山田峰

2016年04月12日 | 登山:札幌近郊
平成28年4月10日(日)山之神~山田峰

空には青空が広がり、絶好に登山日和となった。
豊滝除雪センターで車に乗り合わせ札幌岳登山口に集まった車は5台、読図訓練に総勢20名が参加した。会のイベントにこんなに大勢のメンバが集まることはめずらしい。

それぞれ事前に決めた数名のパーティに分かれて8時に登山口を出発した。
我々の班は、O谷さん、O高さん、S藤さんと自分の4名、元気のよい人たちばかりなので安心でもあり心配でもあった。

前回の下見から尾根上の細尾根を行くのに時間がかかりそうに思えたので、当日は登山道を少し進み最初の沢徒渉地点の手前から山之神を直接目指すルートとした。南側の急斜面は雪が締まり、かろうじて登山靴でキックしながら1時間弱で山之神まで到着した。(アイゼンがあればもっと楽に登れた)
ピークには誰が付けたか”山ノ神”という標識がつけられていた。


(山之神ピークに到着)


(薮の細尾根を行く)

木が密集した稜線上を進んで750Pを越えると反対側はスキー向きの広々とした疎林の緩やかな斜面となっていた。林道を超えた先にはこれから目指すピークがそびえていた。


(林道手前から目指すピークを眺める)

林道を超えて再び尾根に取りついていくと、いきなりクマの足跡を発見、クマの足跡は山田峰の付近にもあった。尾根の左側にできていた雪庇を避けながら標高差200mほどを登り最高標高点の960Pで休憩していると山田峰方面から人の声が聞こえてきた。我々とは逆のルートを辿っていたM井さんたち3名グループだった。


(見晴らしのよい山田峰、正面に見えるは盤の沢山)

最後広い稜線上を歩き本日のターゲットである山田峰に到着、札幌の街並み、札幌岳、盤の沢山、烏帽子岳など周りを広々と見渡すことができる景観のよいところだった。


(山田峰から960Pに戻る)

山田峰からの戻り960Pの手前でOさんなど6名の読図パーティと交差した。もしここを一人で訪れていたならかなりの緊張感があったと思うのだが、これだけ大勢の人がいると藻岩山に登っているような感覚になってくる。クマの足跡もちっとも怖く感じない。集団心理というものは不思議なものである。同じ山に登っても一人と複数では覚悟や気持ちの持ちように大きな隔たりがある。


(雪庇が崩れている)

最後は札幌岳方面に延びる尾根上のコルから広がる緩斜面を林道方面に降りる。扇状の地形はどう行っても自然と沢に誘導される。あっという間に林道に合流し登山道をだらだら歩き、登山口まで戻った。登山口にはA井さんたちが既に下山していた。



事前に十分にルートをチェックし、また天気に恵まれたおかげで、地図とコンパスで現在位置や目指す方向をしっかりと確認しながら行動することができ、読図山行の目的を十分に達することができた。また、下山してからO谷さんのサプライズがあり、登って良しの降りて良しの大満足の一日だった。

〔コースタイム〕 地形図
札幌岳登山口8:00 尾根取付き8:22 山之神8:52
林道交差9:30 765P9:43 960P(最高点)10:40 山田峰11:00
960P11:11 林道交差11:33 登山口12:12

(コメント)
山之神を目指すにはいろいろなルートが考えられるが、林道側から回り込んでいくコースだと楽して行けて、スキーも楽しめると思われる。
また、山田峰については、尾根をスキーで行くのは厳しいが、今回の下山ルートで通過した尾根上のコルであれば登りも下りもスキーで問題ない。

読図訓練の下見

2016年04月11日 | 登山:札幌近郊
平成28年4月日(日)札幌岳登山口周辺を散策

ホントだったら中岳に行く予定だったが、あいにくの天候により中止とした。午後からは天候も安定し、無理すれば行くこともできたのではと若干の後悔が残った。

予定外に時間が空いたので、次週に予定している会の読図山行の下見を兼ねて札幌岳登山口に向かった。読図山行はこの季節に札幌近郊の山で実施し、これまでは迷沢山や百松沢山で実施している。今回は、行ったことのない山域を選んで山之神~山田峰周辺で実施することとなっている。

昼過ぎに定山渓を目指し札幌岳登山口に到着すると車が1台止まっていた。スキーを出して出発の準備をしていた、聞くと冷水小屋に行くとのこと。


(尾根に取り付いたところ)

登山口周辺はまだまだ雪がたくさん残っている。前日からの雨のため雪が腐って登山靴では埋まるためスノーシューを履いた。山之神に通じる尾根の突端から取り付いていくと途中に作業道らしき跡があったのでそれに沿ってトラバースしたが、どこまで伸びているのか分からないので再び尾根に出た。


(急な斜面を登る)

地図で想像する以上に急な斜面を息を切らしながら登り、ポコのようなところにでて既に1時間を経過していた。GPSで現在位置を確認すると、尾根突端の肩部分にやっと乗ったところ、その先は藪の細尾根が続き、山之神はまだまだずっと先だった。さくっと行ってくるつもりだったが、そう簡単ではなかった。