遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

気持ちのよい雌阿寒岳と阿寒富士

2016年09月24日 | 登山:道東方面
平成28年9月19日(月)曇り 雌阿寒岳・阿寒富士

オンネトー野営場のトイレでインナーまで着替え寒さも一段落、一時はこのまま札幌まで帰りたいという気持ちも芽生えたが、なんとか全員無事に一晩過ごすことができた。翌朝起床すると空には青空が広がっていた。ぎりぎり、天は我々を見放さなかった。

昨日の反省を踏まえて、急遽パーティを雌阿寒岳だけの班と雌阿寒岳+阿寒富士の班に分けた。6時過ぎに登山口を出発する。十分に水分を吸った森に朝陽が差し込み、昨日とうってかわってのんびりとした雰囲気の出だしとなった。



森林限界を超えた辺りからガスが出始め、阿寒富士が見えたり隠れたりしながら、まずは雌阿寒岳を目指し、約3時間ほどで山頂に到着した。山頂で休んでいると野中温泉側から手足を露わにした若い女性のトレイルランナーが現れた。聞くと山頂までの所要時間が1時間とのこと、疾風のごとく阿寒富士を目指して走り去った。



軽く行動食を採ったあと、阿寒富士とのコルを目指して下山する。コルから見る阿寒富士はとてつもなく急な山と感じるが、幾重にもジグを切った登山道のおかげで見た目に反してとても歩きやすい。コルから約30分強で山頂に到着する。また、下りも砂礫のおかげでとても足にやさしい。



野中温泉側のコースでは松茸が採れるらしいが、オンネトーコースにはコケモモの群生地があって、何度も立ち止まっては赤い実を口に含みながら下山する。昨日とは大違いで最後は気持ちよく下山することができ、野中温泉で汗を流して帰途についた。

ちょっとたいへんだった雄阿寒岳

2016年09月24日 | 登山:道東方面
平成28年9月18日(日)曇りのち雨 雄阿寒岳

所属の会の会山行(年間で計画した登山)で阿寒湖周辺の雄阿寒岳と雌阿寒岳に行ってきた。
初日は雄阿寒岳、北広島IC付近に6時に集合して一路阿寒湖を目指した。
雨が帯広付近まで降り続き、先行きに不安を覚えたが、足寄に近づくと青空も広がり期待が高まった。


(登山口の湖畔、この付近まで遊覧船がきてました。)

10時頃に雄阿寒岳登山口に到着、登山時間としてはかなり遅いので、無理やり登山口付近に駐車して総勢13名で出発した。最初は湖の周辺を歩き、太郎湖に流れ出る水門を通過し、だらだらとした登山道を歩くこと45分でやっと一合目に到着する。ここの合目表示は何を基準にしているのか3合目で約半分5合目で8割ということらしい。


(水門を通過)

1週間前まで台風の影響で登山道が通行禁止になっていたが、規制解除となっている現在も随所に倒木が登山道を塞いでいる。3合目付近から続く急登を我慢しながら登り5合目の通過が13時、残すは2割程度という情報を元にペースを上げて山頂を目指した。


(1合目を過ぎたあたり)

7合目付近から雨がパラパラと降り始め、ガスが充満して先が見えなくなる。あともう少しという気持ちで14時半にやっと山頂に到着した。山頂に着くと雨脚も強くなり気温も下がってきたため、集合写真を撮って速やかに下山を開始した。


(雄阿寒岳山頂、雨が強くなってきました)

山頂から登山口まで約6キロの道のりを下っているうちに徐々に暗くなり、次郎湖付近でヘッドランプを装着した。雨の降りしきる中、登山口に到着した6時には、完全に日が暮れていた。体もすっかりと冷えてしまい、キャンプ地のオンネトー野営場に移動中の車の中でブルブルと震えていた。


(戻ったときは、完全に闇の中)

パーティのペースが最遅メンバに合わせたペースだったこともあるが、そもそも札幌出発の時刻が遅すぎたこと、最初に決めた行動停止(引き返し)時間を守らずに山頂を目指したことなど、今回のリーダとして反省材料の多い山行だった。また、ザックにフリースが入っていたにもかかわらず、終始雨具だけで下山した。比較はできないが、トムラウシの低体温症による遭難事故も他人事ではないと強く感じた。

雌阿寒岳~阿寒冨士

2016年07月27日 | 登山:道東方面
平成28年7月23日(土)雌阿寒岳~阿寒冨士~オンネトー周回

9月に会のイベントとして雌阿寒岳、雄阿寒岳が予定され、自分はその担当となっているので、事前に雌阿寒岳に(無断で)下見に行ってきた。野中温泉に入ってなるべく早く帯広に帰るため、朝4時前に出発し、野中温泉近くの駐車場には6時ちょっと前に到着した。付近はガスがかかっていたが上空には青空が広がり絶好の登山日和が予感された。


(登山口スタート)

登山口の水飲み場でたっぷりと水分を補給し6時過ぎに出発、最初はあまり日が差し込まない森林の中を行く、空気がヒンヤリとして気持ちがよい。森林限界となっている5合目付近で最初の休憩をとる。周りは雲海が広がっていた。5合目からはガレ場の登りとなるが危険なところはなく、マイペースで一歩一歩標高を稼ぎ、出発してから2時間弱で雌阿寒岳山頂に到着した。これまででもっとも楽に感じた日本百名山だった。


(振り向くと雲海)


(火口が見えます)

休憩後、次のターゲットとなる阿寒冨士に向けて頂稜線を反対側に下る。目の前の阿寒冨士はべらぼうな急斜面であるが、細かにジグザグに切られた登山道がついているおかげで、決して楽ではないが標高差200mを約30分ほどで登ることができる。下りも火山礫のおかげで足にやさしく、雪山のような感覚で飛ぶように降りていくことができた。


(お花と火山と阿寒富士)


(阿寒富士、すごく急だ)

登山道合流地点からは、往路ルートと同様な雰囲気の尾根下りとなり、途中で多くの登山者と行き交いながらオンネトーキャンプ場に到着した。キャンプ場には幾張りもテントが設営され、外国人の方々も多く滞在していた。キャンプ場から野中温泉まで約3キロ弱の遊歩道を歩いて出発点まで戻り約5時間強のハイキングを終えた。


(阿寒富士からの下山、下に登ってくる人が見える)

当日は温泉側からとオンネトー側からかなり多くの登山者が入っていて、ポケモンGOでモンスターを探している人など、多くの人たちがそれぞれの楽しみ方をしていた。家の中で遊ぶものとされていたゲームが、アウトドアで遊べるものになったということが驚きだが、これからもスマフォを使ったいろいろなアイデアのゲームが出てきそうな予感がする。


(オンネトーのキャンプ場から)

帰りがけに野中温泉に入って汗を流した。温泉代が350円ととても安く、源泉かけ流しの泉質は大満足なのだが、真水の出る洗い場がなく、酸性のお湯を頭からかぶって汗を流しただけで、いまひとつ爽快感が足りないままに帯広に戻った。



[コースタイム]
登山口6:25 雌阿寒岳8:00 コル8:25 阿寒富士9:00(15分休憩)コル9:32 青年の家10:45(10分休憩)
登山口駐車場11:40 (総行動時間 5時間15分)