遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

然別湖 天望山~白雲山~岩石山

2014年10月28日 | 登山:十勝方面
平成26年10月26日(日)晴れ 天望山~白雲山~岩石山

秋晴れの絶好の登山日和の中、然別湖畔から天望山~白雲山~岩石山と周回し、士幌高原ヌプカの里に降りた。
帯広駅7:52発の然別湖行バスに乗った。理由は分からなかったが、然別湖までの片道1650円の運賃が無料と告げられる。なぜか幸せな気分になる。


(然別湖畔の白雲山登山口を出発)

9時半頃に然別湖到着、バスで登山にくる人は他にいない。登山口には多くの車が駐車し、ちょうど親子連れが準備していた。


(すぐ近くを遊覧船が通る)

対岸に温泉街を見ながら湖畔を歩く。途中の天望山登山口の手前で何人かを追い抜いた。一人で歩いていると自然とピッチが上がってくる。静かな湖畔に近づいてきた遊覧船の立てた波音が響く。歩いて約1時間ほどで誰もいない東雲湖のお花畑(花はないけど)に到着する。ちょっと休んで耳を傾けたがナキウサギの鳴き声は聞こえなかった。


(東雲湖に到着、穏やかな陽気のなかでのんびりと休憩)


(天望山から)

そしていよいよ天望山への登りとなる。東雲湖の奥に広がる笹原の景観を背にしてぐいぐいと登り一気に天望山まで行く。ウペペサンケ山や二ペソツ山、さらにその奥に大雪山連峰を山座同定しながら30分ほどゆっくりと休憩をとった。


(天望山と白雲山とのコルの分岐地点、この付近で何人かと交差する)

次は白雲山、コルまで下りてから登り返す。尾根を登りきると岩が積み重なった白雲山ピークにでる。ピーク到着が13時であったため、僅かな休憩で士幌高原側に下山する。そして本日3つ目のピークである岩石山を登る。山頂まで岩が積み重なった山で、変に力をかけると崩れるのではという一抹の不安を感じながらも約15分ほどであっけなくピークに到着する。


(白雲山、いつもと同じアングル)


(岩石山に登っている途中で下を見下ろす、高度感はあるが怖くない)


(最近のもの?岩石山ピークの標識、その奥は白雲山)

14時を過ぎると日が陰ってくる。帰りは家族にヌプカの里まで迎えにきてもらう予定となっている。下山を急ぎ予定の15時前にはヌプカの里ロッジに到着した。それに合わせたようなグッドタイミングで携帯のベルが鳴り、レストハウスまで来たという連絡が入った。だけどヌプカの里にはレストハウスはない。恐る恐るそこはどこかと訊ねると、上士幌のナイタイ高原だという。どうやら行き違いがあったようだ。


(士幌高原側の登山口に到着)

結局ヌプカの里からさらに5キロほど歩いた先で、スピードを上げながら向かってくる我が家のCR-Vと途中で合流、アンタが悪いと文句を言われる。近くの喫茶&家具工房ブーオに寄り、新得のくったり温泉に入って帯広に帰った。



〔コースタイム〕
帯広7:52 - 然別湖登山口9:30 - 東雲湖10:40 - 天覧山11:35(30分休憩)- 白雲山13:00 - 岩石山13:40 - 士幌高原登山口14:25
 

秋の楓沢を下る

2014年10月06日 | 登山:支笏湖周辺
平成26年10月5日(日)晴 北尾根~風不死岳~楓沢

以前から興味を持っていた苔の回廊楓沢に行ってきた。
心配していた雨も晴れ上がり、交通止めとなっているポロピナイを避けて、千歳から支笏湖を目指した。

今回のコースは、北尾根コース登山口を出発、風不死岳を登頂し樽前山側を下山して、途中から楓沢への入口となる545Pを目指す。

半分以上樹木の中を歩く北尾根コースは、日差しが遮られとても快適に登ることができる。紅葉を楽しみながらのゆっくりペースで到着した山頂にはカラフルな服装の大勢の登山者がいた。山頂に到着してしばらくすると、O谷さんがいきなり「私の誕生会を始めます」と宣言して、シュークリームを配ってくれた。山の会には希少なキャラクターであるO谷さんの言動に癒されるのは自分だけでななさそうだ。



樽前山側からどんどんと他の登山者が到着するので、早々に退散し楓沢を目指し下山を開始する。鎖場を過ぎ平らになる付近で楓沢を目指して登山道を離れるポイントを探る。ここまでくるとそれまで密集していた笹はほとんどなくなり、どこから入っても藪漕ぎはない。



コンパスを80度にセットしトラバース気味に進み、砂礫帯の細尾根を下っていくと次第に尾根が広がる。地形図には現れない細かな沢をさらに進んでいくと楓沢の起点となる広々とした干上がった沢にでる。地面は整地したような一面の砂地で両脇は雨で削られてちょっとくぼんだ第一級道路となっている。



その歩きやすい道路を進んでいくと次第に両脇の壁が高くなってきて、苔の回廊というべき不思議な景観が現れてくる。ときどき現れる段差を通過しながら、やがて懸垂下降が必要な地点に到着する。最初の懸垂下降場に残された支点となるハーケンとスリングが心もとなく感じたので、そこは少し戻って高巻いて降りた。



一度回廊が途切れて再び現れる苔の回廊を更に進んでいくと、またまた懸垂下降が必要なところに出る。段差の高さは大したことはないが、足場が一切ないので降りられない。そこで初回の懸垂下降、足の突っ張れることろがなく空中懸垂となり、しかもザイルと岩の間に指を挟むというへまをやらかし、ちょっと危なかった。



その後も懸垂下降の必要なところが2ヶ所あったが、初回懸垂下降の学習効果で、同様な空中懸垂も無事に通過できた。全行程で懸垂下降の必要な箇所は4ヶ所であったが、いずれも巻き道があり、無理に懸垂下降しなくても降りることができる。なので、登りでも巻き道を利用すればそんなに苦労することなく遡行することが可能だと思われる。

今回の山行は苔の回廊を見てみたいというのもあったが、久しく機会のなかった懸垂下降技術をおさらいしたかったのが動機にあり、その目的をかなえることはできた。



登山道のないところを歩くのはとても楽しい。隣には三の沢もあり、この付近にはまだまだ楽しめるところはたくさんある。