遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

札幌150峰POIデータの作成

2020年09月30日 | 登山:その他
盤渓山の登山道(踏み跡)を見たいというので、会の仲間4名と盤渓山に登ってきた。
通常ルートで往き、開設した踏み跡を経て三菱山に向かうというコース取りであったが、出だしの落葉キノコ出現で、一同の関心事は一気にキノコ狩りとなった。
前日までの雨など気象環境も影響しているかもしれないが、この山にこんな山の幸があることを初めて知った。

それと新調したGPSを試す機会であったが、このマイナーな山は残念なことに目的地検索のターゲットになっていないことが分かった。
それはあまりに悔しいので、札幌150峰のデータをカスタムPOIとして利用できないかにチャレンジしてみた。

最も手間のかかるPOIの緯度経度データは、会HPのために作成していた「札幌150峰」のKMLデータがジャストフィットで利用することができた。
GARMIN社が提供するPOILoaderだけでは日本語の表示とならないため、インターネットで見つけたPOI日本語化ツール(http://www.biwa.ne.jp/~takumi-k/)をダウンロードした。
この日本語化ツールは、コマンドレベルで動作する2つのソフト(utfaとjpngpi)で構成され、POILoaderとの組み合わせて利用する。
地図上に表示する山のアイコンもインターネット上で調達し、大きさの変更や透過色設定、256色への解像度変更をjTrimで行った。

日本語カスタムPOIを作成する手順は、先のダウンロードファイルにあったReadMeに沿って行ったが、一筋縄ではいかず、何度も躓きながらも、なんとか目標値検索で札幌150峰の山々が選べるようになった。
この込み入った手順では文字コード変更などもあり、GPSの日本語表示以上にITリテラシーが必要だと思う。






盤渓山に踏み跡をつけてきた

2020年09月14日 | 登山:その他
最近HYML(北海道山メーリングリスト)で登山道を作ることについての意見が飛び交っている。
ちょっと前だったか、廃道化していた八雲町の白水岳登山道が開通したという話題もあった。
自分でも以前から夏道のないところに登山道を作ってみたいという願望があり、興味深く読ませていただいた。
そしてごく最近、盤渓山から市民の森遊歩道につながる1キロほどの笹薮に踏み跡を作ってきた。自分でいうのもなんだが、結構立派な道になった。しかし、標識はつけていないので登山道とは呼ばない。

ヤマレコやブログなどで、近郊の山でまめに登山道整備している方の行動に対して、「頭が下がる」とか「感謝しかない」というようなコメントをよく見かけるが、なんとなく違和感を感じていた。
それは、笹刈し標識をつけることが、逆に自然のままを楽しむ機会を損ねているのではないかという"なんとなくの反感”と、その行為が登山者のために行っているのではなく、あくまで自分の楽しみとして行っているだけではないかという”一種のやっかみ”である。また自己主張を強く感じる案内板などは、「あんたに言われたくないよ」と感じることもあった。

今回自分で登山道もどきを作って感じたことは、少なくとも自分のこの行為は完全に自己満足であるということだ。もちろん作った道が利用されていると聞けばとてもうれしく感じるだろうが、ご苦労様と言われれば気恥ずかしく感じるだろう。先に例としてあげた先人も同様な様なことを言っている。

中途半端な踏み跡を登山道と言ってしまうと、それを真に受けた夏道しか経験のない登山者が、例えば尾根分岐で直進し道迷いするなど、ピンクテープ問題よりも深刻な弊害をもたらす可能性もあり、いろいろな側面からの批判もあると思う。
やるなら道迷いが生じないよう批判覚悟でしっかりとした案内標識をつけるか、それがいやならマニアックな登山者しか利用しないよう大っぴらな公表は控えることではないかと思う。

自分のやったことで道迷いを起こしてほしくないので、ここに行かれる人は踏み跡を鵜呑みにせず、しっかりとルートファインディングしてもらいたい。


etrex32xの日本語化

2020年09月14日 | 登山:その他
--- 久ぶりの投稿
永く使っていたOREGON550が動かなくなったので、同じGarmin社のetrex32xを購入した。
今年2月に新発売となったばかりの本機種は、日本語版が国内通信販売サイトで約6万円と、ほぼ定価に近い金額だ。



海外サイトを見ると4万円を下回った金額ででていたので、自分で日本語化するつもりで思い切って購入した。
以前、etrex30を日本語化した際には、問題なくすんなりとできたこともあり、新しい機種でも大丈夫だろうとたかをくくっていた。

まずお決まりのフォントデータを入れ、外部サイトからダウンロードしたjapanese.gtt(最近はjapan.gtt)を入れてみたが、部分的に日本語表示になっているものの、多くのメニューは英語表記のままだった。また、ダウンロードしたUTF-8のOSMをmicroSDに格納し起動するといきなり「Can’t Authenticate Maps」というエラーメッセージが表示され、暗澹たる気持ちになった。

インターネットをググってもなぜかetrex32xに対する日本語化の記事は見つからず、しょうがないので自分でできるところまでやってみた。

1. メニューの日本語化
他言語のgttファイルを見て、これまでなかったSearchメニューやSetupメニュー用のタグが新設されていることが分かった。そこで、他言語の定義ファイルを参照しながら、手作業で新しいタグ定義を追加し、結果まあまあ満足できるレベルになった。
新しいタグが含まれるjapanese.gttをインターネット上で探したが、見つけることはできなかった。

       

2. 日本語OSM(Open Street Map)の表示
チェックを騙すパッチを当てたOSMファイルを使って起動することで、「Can’t Authenticate Maps」エラーは回避された。しかしこの段階では日本語表示まではいかない。
次に、パッチする前のOSMを装着して起動すると、今後はばっちりと日本語が表示、起動時の認識状態がどこかに保存されているのだろう。
OSMファイルへのパッチは、フリーソフトFavBinEditというバイナリエディタを使って以下のデータ置換を行った。
 検索データ「E9 FD 13 00 04 80」→置換データ「A4 03 13 00 04 80」
等高線やPOIを含む3GBほどのOSMファイルで2000カ所ほどの置換が行われ、保存するにもずいぶんと時間がかかった。

      

3.JNX形式地図の取り込み
次に取り組みたいのは地理院地図の表示。現在はこまめにマップカッターを使っているが、一度に格納できる範囲が狭いため毎回手間がかかるという難点がある。JNX形式での取り込みだともっと広い領域のデータを取り込むことができるというのだ。しかしこの方法では、ファームウェアのパッチが必要となるので一歩踏み出せない。

JNX形式の地図を表示するには、GARMINのF/Wにパッチを当てる必要があるが、そのパッチャーと呼ばれるソフトがetrex32xに対応していないことが分かった。また、そのソフトの作者が今年初めに亡くなられたとのこと。なので、JNX形式の地図表示は難しくなった。(2020/9/23)