般若心経

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2021-01-05 | Weblog
 飾り結び




 落とし物対策として首に掛ける紐に蝶のような結びをつけています。これは吉兆結びと言います。蝶々結びのようにみえますが、少し違い簡単にはほどけません。
記録を見ると2009年4月のことです。高野山大師教会で東京の尼さんが飾り結びの展示会を開いていました。ちょっと覗いてみようと立ち寄ったところ、私のカメラにつけた紐の吉兆結びをみて、いろいろと話をしてくださいました。飾り結びにはそれぞれ意味があり、吉兆結びは邪気を払い、魔を寄せつけないと言われていると教えてくれました。旅、巡拝などの際、飾り結びを身につけていると道中の安全を守ってくれるそうです。
 なぜこの話を思い出したかといいますと、昨日の朝日新聞「天声人語」にシトラスリボンが取り上げられていました。シトラスリボンはコロナ禍で生まれた差別、偏見をなくそうと愛媛の有志がつくったプロジェクトのシンボルリボンです。このシトラスリボンの紐バージョンが図らずも吉兆結びだったのです。ときどきテレビで見かけ、なにだろうかと思っていたリボンです。




シトラスリボンホームページより

リボンで表現する3つの輪は、地域と家庭と職場(もしくは学校)を表します。地域、家庭、職場と学校で「ただいま」「おかえり」と言いあえる環境をつくろう、「ただいま」「おかえり」と言いあえるまちなら、安心してコロナの検査を受けることができ、ひいては感染拡大を防ぐことにつながると紹介されています。
リボンを考案した人は、吉兆結びの「邪気を払い、魔を寄せつけない」をも考慮し、新型コロナの収束をも願う気持ちをも持たれていたのではないかと思いました。
「今年は偏見や誤解が消え、世の中からこのリボンがなくなるのが願いです」プロジェクト運動を支える人たちの願いです。



高野山でお話を聞い.て作ってみました

少し形がくずれましたが