般若心経

写経
四国八十八ヶ所

般若心経

2022-10-21 | Weblog

 こころ旅とお遍路 

 NHK BS こころ旅「2022秋の旅」がスタートしています。
松山から四国を周り岡山、広島をとおり九州鹿児島までの旅です。
10月18日のこころの風景は、徳島市49歳の女性からのお便り、四国八十八ヶ所第五番札所地蔵寺を訪ねます。

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長年難病を患い、だんだん体が不自由になってきた義母と一緒に紅葉を見るため昨秋、義父と主人と4人で地蔵寺奥の院五百羅漢を訪れました。五百羅漢手前は急な石段です。杖なしでは歩行困難になってきた母にはもうここまでだろうと思ったとき、母は「上まで行く」と力強く言い放ちました。母の体を支え階段を一段一段ゆっくりと真っ赤に色づいた紅葉の中をのぼりました。最後の一段をのぼりきった母を黄金に輝く銀杏が迎えてくれました。
色鮮やかな別世界に嬉しくなった私は夢中で写真を撮りました。
すると母は突然杖を振り上げ銀杏の枝をたたき出しました。葉の舞い降りる美しい写真を撮らせようとしたのでしょう。控えめな性格で物静かな母が主人や父ですら見たことのない童女のような笑顔で。
私の被写体は、もはや銀杏よりもまぶしい母の笑顔でした。
今春、次は梅の花を見に来るはずでしたが、願い叶わず母は他界いたしました。
母のいない春が過ぎ、夏が来て初めての秋を迎えようとしています。

母も大好きだったこころ旅であの日の思い出をよみがえらせてください。
※※※※※  (要旨抜粋)

 旅は徳島県鳴門市大麻比古神社から地蔵寺をめざします。
大麻比古神社は一番札所霊山寺の近くです。一番霊山寺から遍路道を二番極楽寺~三番金泉寺を経て五番地蔵寺へ向かいました。
見覚えのある街並み、私が初めて歩いたときに突然 缶コーヒーをお接待されところ、懐かしく思い出しました。
この遍路道を含む一番から六番安楽寺への遍路道は16kmほど、歩き遍路の人が最初の一日を経験する区間で、誰もが一番印象に残るところです。
収録はまだ暑い夏のようですが、すげ笠、杖を持ちリュックを背負った歩き遍路の人も見かけました。
 今はお遍路に最適の季節です。