芝 桜
今年3月、お宮の山の 道沿いに芝桜を植えました。
ここは数十年前、山から土が流れ出ないようにブロックで低い壁を作っていました。その後長い間土砂が崩れることはなく、ブロックの内側の空間は空き缶やペットボトル、カップなどが捨てられて、ゴミ捨て場のようになっていたところです。
5月にはきれいに花が咲きました。
花が咲くとやはりゴミを捨てる人はいなくなり花を植えた目論みは大成功!!!
と思いきや、
9月から10月にかけて芝桜が次々に枯れはじめました。
真夏の炎天下、水は十分にかけていました。
苗の販売元に電話して聞いてみましたが、用土も肥料も栽培方法にも間違いはないようです。
何故枯れるのか、枯れた芝桜を掘り出してみました。スコップを入れるとグッグッと根が張っていることが分かります。まるでブロックのように切り出されます。ブロックを崩してみて原因が判りました。かたまりになっている根は芝桜の根ではなく、山側から伸びてきたばべ(ウバメガシ)の根だったのです。山には大きなばべの木が密生しています。それまで山土のほとんど養分のない土地で懸命に枝をのばし、根をのばしていたばべです。そこに完熟した堆肥とホームセンターで一番高いふかふかの花の土が入り、夏の日照りにもたっぷりと水分が与えられ、その上、鶏糞、化成肥料も施されました。ばべは一気に根を伸ばしたようです。
掘り出したばべの根です。まるで綿のようになっています。
先日、まだ緑の残っている約半数になった芝桜を掘り出し、畑に避難させました。しばらく転地療養です。
山側にばべの根を遮断するパネルを設置しようと思います。
来春、再度挑戦します。