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2022-03-11 | Weblog

 「夜と霧」
   (audiobook ヴィクトール・E・フランクル著 池田香代子訳 5°20’)

 ユダヤ人医師・精神分析学者ヴィクトール・E・フランクルがみずからの強制収容所体験をつづった本書は「アンネの日記」とともに世界中でロングベストセラーとなった本です。
以前に読んだことがありますが、今回audiobookで聴きました。
 突然ナチスに捕えられ、家族と離れ離れになり、「ガス室」の恐怖や飢餓に苦しみながら過酷な労働を強いられる極限状況の中で、人はどのような心理状態に陥るのか、収容から解放までを克明に記されています。
 私が若い頃はまだ職場や身の回りに戦争に行かれた方がおられ、戦地での話をしてくれました。しかし今では戦争による悲惨さを語り継ぐことは次第に困難になってきました。もし、「夜と霧」を読まれたことがなければ、お読みになられることをお勧めします。

 11年前の今日、東日本大震災が発生しました。
震災の後、この本がよく読まれたそうです。戦争による収容生活とは異なりますが、一瞬のうちに身内を失い全財産を失い、からだひとつで避難所生活を余儀なくされた方々、今日に至るまで大変な思いをなされたことと思います。昨日は被災地での行方不明者の手がかりを求めて陸上、海上で捜索が行われたそうです。また今なお多くの方々が故郷への帰還がかなえられず、避難生活を送られています。
これらの方々の不安が少しでもなくなりますようにお祈りします。

参考
 「夜と霧」は霜山徳爾氏訳による「夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録」と池田香代子氏訳による「夜と霧 新版」があります。
底本ヴィクトール・E・フランクル「心理学者、強制収容所を体験する」が改版になったためです。





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