般若心経

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般若心経

2025-01-03 | Weblog

 今年はこれ


   “今を生きる”

 お釈迦様の最後の言葉は「すべてのものはうつろいゆく、怠らず勤めよ」でした。般若心経は空、諸行無常を説きます。すべてのもの、体も心のはたらきもうつろいでゆく現象です。燃えている火は今燃えている火で過去の火はもうありません。これから燃え続けるであろう火は現在は燃焼の三要素、可燃物、酸素、熱となって存在しているだけです。我々が“今、生きている”ということは、“今、燃えている火”です。過去の火はありません。未来の火もありません。過去を悔やみ煩うことも、未来を悩むことも全く無駄なことです。
 以前、禅宗のお坊さんの話を聴いたことがあります。
『お寺の広い庭の草取りをするときに「今までにやったのはどのくらい、あとどのくらいやらなければならない」などと考えると草取りが苦痛になります。草取りをするときには、今やっていることだけに集中しなさい。草取りが楽しくなります』
 禅語に「而今(にこん・じこん)」という言葉があります。「今、この瞬間」、「過去や未来ではなく、今に意識を集中しよう」という意味です。 過去は変えられないし、未来も思い通りにはできない。 できるのは、「今」この瞬間の行動と考え方を変えることだけです。
 私が変われば世界が変わる、今だけに集中して「今を生きる」、きっと周りの世界が変わってきます。






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