先日のスクールで真理子選手に2014モデルの試乗会に参加したときの感想を聞いてみたら「私、マーシャルやってて SXモデルしか乗ってないんですよね。でも250SX-F、面白かったあ。面白かったとしかいいようないです~」のことでした。当店メカ オオスカは主にEXC中心に乗って参りましたので 各モデルのインプレは また個々にお問い合わせ下さい。それでは 2014オフのインプレをどうぞ。
オオスカ:記
先日、長野県のクロスパークガイア(旧コングランド)にてKTM2014年オフロードモデルの試乗会が行われました。僕が乗ったのはEXC系では2ストの125SD、200、250SD。4ストでは250、350SD、500。SXは85、125、350。それと350フリーライド。おまけに1190アドベンチャーR。タイミングが合わず今年も全ての車両を乗ることは出来ませんでしたが、久々のコース走行ということもあり、皆さんより一足お先にお腹いっぱい楽しんできてしまいました。
EXCシリーズの6daysモデル全てに採用される4CSフォークですが、ボトム付近のダンピングが強化されてより高速、高荷重なライディングに対応したセッティングとなっています。とはいえ今回、僕にはそんな変更点は体感できませんでした。僕は全く速いライダーではないので クローズドカートリッジのSXに乗るとサスが固くてギクシャクしてしまい、十分に荷重をかけて走ることができないためです。ただ昨年同様、初期動作の柔らかさに安心感を感じたのは確かです。
・・・なんて報告ではしょうもないので、会場でお話を伺った田中太一さんの言葉をお借りします。
「スタンダードのフォークよりも、深いところで踏ん張ってくれるんです。コーナーでブレーキングしてフォークにググッと荷重をかけていって、ブレーキをリリースした瞬間スッと向きを変えてくれる。ボトム付近が弱いとそこで暴れてしまって危険ですらあります。エンデューロも高速化していて、サスペンションに求めらる性能も高速よりになってきているので、この性能は重要ですね。自分は固いサスが好きだし、サスに関してはいっそSXのものがちょうどいいくらい。ガレ場?まったく気になりませんね。スピードが出ていないときでも、ジャンプで姿勢を崩して着地する時や、丸田越えにフロント荷重抜かずに突っ込んでしまった時なんかに、ボトムの強さはわかると思いますよ。」
とのことでした。
…初期動作はボディアクションでどうにでもなるってことなんでしょうけど、エルズベルグの鬼ガレをそんなセッティングで走ってるなんてほんととんでもないですね…。
僕にとって最も印象が強かったのは、250EXC-Fのエンジンです。乗ってすぐにわかるほど明確にトルクが強くなっており、より扱いやすく、粘る特性になって更に戦闘力が高いマシンに仕上がっていると思います。特に滑る登りでの再発進の時にトルクアップのありがたみを感じました。ピークパワーこそ変わらないものの、体感的には280㏄くらいありそうなトルクの大盛り感。驚きました。2014は変更が沢山あり どれもこれも面白いのですが 僕の中ではこの250EXC-Fが14年モデルの一押しの一台です。