KTM・ファンティックの茨城県正規代理店 モトビルド神原

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KTM17MYオフ車インプレ

2016-08-12 17:38:39 | 2017KTMオフロ...
大変おまたせいたしました。
メカオオスカのインプレ&画像、お届けいたします。

「神原のメカニック、ガリこと大須賀です。
先日KTMの2017年オフロードモデルが発表され、試乗してきた感想を初級オフロードライダーの目線からお伝えしたいと思います。

今回フルモデルチェンジとなったエンデューロモデルEXCシリーズは、よりコンパクトに、より軽くよりパワフルに、と昨年フルモデルチェンジされたモトクロッサーSXシリーズ同様に全てのパーツが一新されており、ひとまわり小さくコンパクトになった印象を受けます。無負荷でのシート高も1cm程下がっているようですが、サスペンションの動き出しが軽いこともあり、跨るとそれ以上に足つきがよくなっている気がしました。コンパクトな車体はライダーからの入力に対する反応が早くなり、ハンドリングが軽くなっています。これらはEXCシリーズ全てに共通して感じたことですが、特に顕著に表れていたのは250EXCと250EXC-Fでした。

話題のトラクションコントロールはすごかったです。
エンジン回転数の急激な変化だけを材料にスリップとグリップを判断して操作に介入してくるらしいのですが、とにかく車体が前に進みます。
試乗したコンディションはマディでとても滑りやすい状態で、トラクションコントロールの恩恵を強く感じることが出来ました。
スタンダードとアグレッシブの二種類のマッピングがあり、それぞれトラコンをオンオフできるようになっていて、走行中に切り替え可能です。
スタンダードはスロットル感度が比較的ゆっくりで滑る路面でのトラクション重視。トラコンも早い段階から積極的に介入してきます。
アグレッシブはスロットルからの反応が早くトラコンも介入が遅め。スロットル開度が少ないとそもそも介入してきません。もっと開けろということですね。
オフロードでトラコンなんて要らないだろとか、機械に頼らず腕を磨けとか、僕自身そんな風に考えていましたが、実際試してみるとこれはどんなライダーにもおすすめできると思いました。
初心者にとっては、滑りやすいコンディションでは 怖い→アクセル開けられない→バランス崩す→怖い の負のスパイラルに陥ってより硬直してしまうのはよくあることだと思います。ここで恐れずスロットルを開けることが出来れば、ボディアクションに集中してより早く上達することが出来るでしょう。繊細なスロットルワークを学ぶのはしっかり体を動かせるようになってからでもいいはずです。
レースに出ている上級者にとっては、トラコンによって何より体力の消耗を抑えられるでしょう。
スロットルへの意識をゆるめ、車体の無駄な動きをおさえることでバランスを保つのも楽になるはずです。長丁場になればなるほど大きなアドバンテージになってくれるでしょう。
二つのマップ切り替えとトラクションコントロール、ローンチコントロールは、4ストロークSXシリーズと、4ストロークEXCシリーズの6デイズモデルに標準装備となっています。が、実はスタンダードモデルの4ストEXCシリーズもその機能は内蔵しています。ただこれらを動作させるスイッチが別売りとなっているということです。約18000円位ということですのでつけない手はないと思います。

大きく変貌した2017年モデルは初心者、中級者に大変おすすめの新モデルでした。」