稲を刈り取ったあとの切り株から、また新しく生えてくる芽を「ひつじ」
または「ひこばえ」といいます。
ひつじ田とは、その「ひつじ」が 整然と並んでいる様子をいいますが、
放っておくとかなりの長さまで伸びて、青々とした彩りを見せて、再び
稲穂を付ける場合もあるのですが・・・
初冬となり周囲の里山が、しだいにもの枯れた景色に染められて行く
なかで、 青々とした緑の葉をそよがせるひつじ田は再び実ることなく、
やがて霜にあって枯れてしまう運命です。。
それを思うと、かえってものの哀れさを感じさせる光景です。。。
稲の切り株から再び芽生えた「ひつじ」。
稲穂が出ているが・・・ 再び実ることなく枯れてしまう。。。
周囲の里山風景も、秋の華やかな「山粧う」から、しだいに冬のもの枯れた「山眠る」
風景へと変わっていきます。。