朝窓を開けると、オッ!吹き込む風が変わった!これは秋の風だ。
移り行く季節の変化を、肌で実感した瞬間だった。。
夏の間、すごい繁殖力で隣の森の斜面を覆い尽くしていた葛の葉だが・・
秋風が吹くと、白い葉裏が銀色の風の道を見せてくれる事から、
昔より「葛の裏風」と呼ばれていたらしい。。
今では空き地等で、どこでもツルを伸ばして大繁殖する厄介者?
扱いされている葛ですが・・

昔は葛の根から葛粉をとったり、茎の繊維で葛布を
作るなどして、人々の暮らしと結びついていた。
「秋風の吹き裏返す葛の葉の 恨みてもなほ恨めしきかな」 (平貞文)
葛の葉の「裏見」は「恨み」にも通じていたようです・・
ふだんは葉の裏に隠れてあまり目立たない花ですが・・
紅紫色の美しい葛の花は、秋の七草の一つにも数えら
れています。