庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

蝉しぐれ~寒蝉(ヒグラシ)鳴く

2024-08-12 10:18:35 | 日記・エッセイ・コラム

二十四節気立秋の次候(8,12~8,16)は「寒蝉(ヒグラシ)鳴く」です。

蝉(せみ)は夏の季語ですが、法師蝉(ほうしぜみ)や蜩(ひぐらし)
は秋の季語になるそうです。

寒蝉」はツクツクボウシとヒグラシ、どちらにも使われる言葉なの
だそうですが・・

七十二侯では(ひぐらしなく)となっていますのでやはりヒグラシの
ことでしょう。

夜明けや夕暮れの時の気温の低い時間帯に、カナカナカナ~ と消え
入るように聴こえてくるヒグラシの声は、一服の清涼剤。

ヒグラシ。(在庫写真より)

隣の森では夏の盛を謳歌するように、蝉たちがこの時とばかりに
一斉に鳴きしきっている。

ニイニイゼミにアブラゼミ、ヒグラシに加えて、ミンミンゼミや
クマゼミも加わって一斉に蝉しぐれの大合唱が始まります。

主に午前中に鳴くのがクマゼミで、日中の暑い時間帯にうるさく
鳴き続けるアブラゼミやミンミンゼミの声は、暑苦しさが一段と
増すばかりでうんざり。。

アブラゼミ。

 

ミンミンゼミ。

 

クマゼミ。

最近ではそれにじーさんの耳鳴りも加わって、セミが鳴いているのか?

耳鳴りなのか?何が何だかわけが分からなくなる時がある。

困ったものだ(笑)。。

それにしても羽化するまで何年も地下で過ごし、やっと地上に出て羽化
してからはほんの一週間ほどの短い命しか無い蝉。

その短い命の間に次世代に命をつなぐため、必死に雌を求めて鳴いてい
るのかと思うと、思わず頑張れよ!と言ってやりたくなる。

いつもお盆頃になると鳴き始める晩夏の蝉、ツクツクボウシ。 

ツクツクボウシの声を聴くとそろそろ夏も終盤が近いと感じる。

春先から鳴き続けていたウグイスのさえずりも、お盆頃から聴こ
えなくなり・・

今が盛のこの蝉しぐれも、季節の移ろいとともに徐々に弱くなり・・

やがて、秋の涼やかな虫の音にその座を譲る事になる。

 


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