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沖縄の宜野湾市(94,000人)に戦後、米海兵隊によって強制的に造られた普天間飛行場(481ha)がある。普天間飛行場は市街地の真ん中にあり、世界一危険な飛行場と言われている。
滑走路の手前に普天間第二小学校(児童683名、教職員43名)がある。市民は基地の周囲に住んでいる。米軍機の離発着の爆音が市民生活を容赦なく破壊し続けている。
市民や県民がその撤去を訴えても馬耳東風、まったく聞く耳を持たない。これが民主主義社会と言われている現在の日米両政府の沖縄差別の姿だ。
憲法前文に「われらは、全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」とある。
この小学校では米軍機の墜落を想定して毎年、避難訓練が実施されている。このような危険な学校が日本の他の地域にあるであろうか。憲法も航空法も適用されず、基地の自由使用を認めてきた歴代自民党政権の罪は大きい。何が「4・28主権回復」の日か。愚者。
(2013年4月27日 社民党参議院議員 山内徳信)