朗読者
ベルンハルト・シュリンク
松永 美穂訳
15歳の少年と、36歳の女性の愛の物語。
15歳のミヒャエルと母親のような年齢のハンナ、
学校の帰り道気分が悪くなったミヒャエルを
アンナに介抱してもらったことがきっかけで
急速に接近、お互いに愛し合うようになる。
二人でいる時ハンナはいつも、ミヒャエルに本を朗読して聞かせることを
日課にさせる。
それに何の意味があるのかわからないまま、ミヒャエルは彼女の求めに応じて色々な本の朗読を彼女に聴かせるのだった。
ところがある日彼女はミヒャエルの前から突然姿を消してしまうのだった。
何故、彼女は突然失踪したのか、
ハンナの隠された忌わしい過去を知る事になったミヒャエルは・・・・
非常に悲しい切ない再会となってしまいます。
二人が再会した場所は。。
それは、ここでは伏せておきましょう。
ナチス時代の犯罪をどうとらえるか、という重い問題を含んだこの本ですが、この本は国際的な成功を収めました。
単なる残酷な愛の物語ではありません。
世界中で翻訳され、多くの人々の涙を誘ったというドイツ純文学。
「愛」とは?
「言葉」を大事にしたいと考えている皆さんにぜひ読んで頂きたい一冊です。
できれば、二度読んで頂きたい。