12人の怒れる男たち
(★★★★★)
制作:ヘンリー・フォンダ
制作・原作・脚本:レジナルド・ローズ
監督:シドニー・ルメット
撮影:ボリス・カウフマン
音楽:ケニオン・ホプキンス
出演:
ヘンリー・フォンダ、
リー・J・コップ
エド・ヘグリー、
E・G・マーシャル
息子が父親をナイフで刺し殺した事件の陪審員として集められた12人の男たち。
誰もが有罪は決定的だろうと考えていた矢先、
1人の陪審員が無罪を主張し、事件について再度検証を始める。
法廷物の原点とも言える名作である。
実に巧い。
舞台は裁判所の陪審員室。
登場人物は12人の陪審員と判事、監視員、
そして容疑者の少年は冒頭にセリフもなく顔だけの出演。
つまりほとんどの部分は、
陪審員室で12人の男達が討論しあう場面だけで構成。
景色が変わるわけでもなく、衣装を変えるわけでもなく回想シーンすら無い。
セリフがほとんどの映画である。
それにしても陪審制度の怖さを思い知る。
陪審員の人間性、その時の感情や、
置かれている状況などにも左右されるだろうし、
「偏見」というものは事実を曇らせる。
文句無しに、十分堪能できた作品である。
イチオシの映画だ
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