日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

人生、再チャレンジ!

2006年12月29日 13時16分42秒 | 応援します!この人生!
安倍内閣が標榜する「再チャレンジ」を地で行く、将棋連盟の編入試験とその受験者に敬意を表明せずにはいられない・・・。
今年5月の棋士通常総会にて制定された、アマチュアからプロ棋士なるための編入試験制度「奨励会三段リーグ編入試験」の部で、平成19年度前期奨励会三段リーグ編入試験へ2名の受験申込があった。
【受験者】(受付順)
・今泉健司(いまいずみ・けんじ)さん(33歳 兵庫県尼崎市在住)
受験資格 第19回アマ竜王戦優勝、第23期アマ王将戦優勝
師匠 桐谷広人七段
※奨励会には、第25期三段リーグ(1999年9月)まで在籍
十四歳から二十六歳まで、プロ棋士養成機関・奨励会に在籍した。上位二人がプロ棋士になれる三段リーグで二回、次点(三位)に。現在の規定ならプロ棋士・四段に昇段する成績だが、当時の規定では四段に手が届かず、年齢制限のため奨励会を退会した。
だが、プロ棋士になる夢はあきらめなかった。瀬川晶司さん(現四段)が昨年、プロ棋士編入試験でプロ入りを果たしたのを機に、三年半勤めた会社を退職。アルバイトをしながら、将棋に打ち込む生活を再開した。

・秋山太郎(あきやま・たろう)さん(39歳 東京都品川区在住)
受験資格 第44回赤旗名人戦優勝
師匠 瀬川晶司四段
※奨励会には、第13期三段リーグ(1993年9月)まで在籍。39歳という人生の中間点を通貨する時点での受験には頭が下がります。副題の「応援します!この人生!」を捧げます。
(瀬川晶司四段が去年受けた編入試験は、フリークラス編入という過酷な「姥捨て山」的な変則のものでした。今回の制度は、正規の順位戦(名人を目指す)を指す四段になるための奨励会三段への挑戦です。)
受験資格
・過去1年間(4月編入→前年1月~12月)のアマ6棋戦優勝者で、希望者
☆該当アマ6棋戦=アマ竜王、アマ名人、朝日アマ名人、アマ王将、赤旗名人、支部名人
・第1項の受験資格を有する者であれば、何度でも受験可能。(奨励会三段リーグに編入後退会した者も受験可)
・プロ棋士(正会員)の推薦のある者
■試験方法 2007年2月からの奨励会例会日へ出席し、原則として奨励会二段との試験対局で8対局において6勝で合格。2007年4月より始まる41期三段リーグへの編入が認められる。三段リーグは最長4期在籍可能。在籍中に二段降段は退会。