判決は段々重くなっている！

近頃、世界的には「死刑廃止」の国が大半をしめている。死刑が残っている国は本当に少数国になってしまった。
それでも、幼い子供にたいする残虐な殺人の報道や両親の厳罰を望む態度を目の当たりにすると、同情を禁じえない。
そして、国をあげて厳罰化の波が押し寄せている。「危険運転致死傷罪」（最高２０年、併合罪で２５年）の適用をめぐり、大きく報道されている。

【昭和の中ごろ（民主化を大いに感受した時代）単純殺人（明確な殺意のない殺人）は、７年～８年、殺人は１３～１４年であったように思う。死刑判決については、残虐な複数の殺人だったか】

近年実施される「裁判員制度」は、やはり世間の思いに揺れ動き易いから心配でもある。
イスラムは、「目には目を、歯には歯を」といわれているが、殺人には死刑を・・・傷害には鞭打ちを・・・。となれば、人間の尊厳はあり得ないことになる。「罪を憎んで人を憎まず」と許す精神は遠くへ行ってしまうでしょう。

テロにはテロと拡大の一途だ。

古い話ですが、第二次世界大戦（太平洋戦争）の日本軍（皇軍）の大将たる東条英機陸軍大臣は終戦もせまる１９４１年に「生きて虜囚（りょうしゅう、捕虜となること）の辱（はずかし）めを受けず、死して罪過の汚名を残すこと勿（なか）れ」の戦陣訓を、全将兵に示達しました。
これ（戦陣訓）が、多くの戦地に残って捕虜とならない兵隊や、集団自殺さえ招いたかも知れない。各新聞も「火の玉、民族一丸」を煽り立てました。

意見の統一は、戦中にも（ナチス）、今でも少なくない国家が（独裁国家）を形成しています。国民にはよいことなんて無いように思われます