日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

鳥が運んできた南天

2008年06月26日 18時19分58秒 | 気まま日記
庭先に「南天」の花が咲いた。

白い小さな花で、少しも美しいと思わない花だ。しかし、このタワーのような花が実ると赤い小粒の丸い実が鈴なりとなって、ヒヨドリなどの好物となる。そして、落とした糞から発芽したものだ。実生のものだ。

南天は、正月の縁起物となっている。松竹梅の盆栽などの横に植えられる。あるいは、門松にだって添えられる。「南天」が「難転」と同じ発音なので旧年の「難」(難儀や災難)を新年には「幸運」へと転じてくれるという訳です。このように言葉遊びのようにだじゃれ的に言葉を選んでいたのは、江戸の庶民からが多い。
昆布は「喜ぶ」。数の子は、「子沢山」。串柿だって「外は二個二個、中睦まじく」と配列されている。そして、南天の木(太くなるまでかなりの年月がかかる)を箸にしたものは、かなり高価だ。のどあめだってある・・・・・。