クラムボン日誌

帯広市にあるフリースクール「自由学舎クラムボン」の日々

ガリガリ音が鳴り響く

2016年11月25日 18時56分08秒 | 日記
今日のクラムボンは朝からお出かけ。
全員が集合したところですぐに出発です。
車は2台で行きました。
途中ではぐれてちょっぴり迷子になったことは内緒です。
でもそのおかげ(?)で白鳥の大群が飛んでいく姿を見ることができました。
一人が見つけてそちらの車に乗っていたみんなで「お~」と感動を共有。
もうすっかり冬ですね。
ちなみに帰りにはタンチョウが畑をお散歩する姿も見ました。
鳥との遭遇率が高かったです。

そんなわけで到着したのは足寄動物化石博物館。
居場所クラムボンとしては1年ちょっと振りです♪
到着後みんなでお昼ご飯を食べ、その後学芸員さんによる展示解説を受けました。
アショロアは足寄で発見された動物なのですが、
さらに言えばここにある一体しか化石が見つかっていないお話だったり、
デスモスチルスの歯は最近東急ハンズでも売っているお話だったり、
クジラの祖先のお話だったりを丁寧に説明いただきました。
そして発掘した化石を形通りに削る作業を実際に見せていただきました。

歯医者さんにあるものに似ているこちらのドリル。
これは空気で振動しているだけで周りの石を飛ばして化石だけの姿になるようにしているのだそうです。
何人かドリルを触らせてもらったのですが、
痛いこともなく本当に振動しているだけだったそうです。
今年の夏休みにおびひろゼミナールのみんなとも展示解説を聞いたのですが、
その時とはまた違うお話も聞けることができてスタッフにとっても新鮮でした。

解説を終えた後はお楽しみの発掘体験。
各々好きな石灰石を選んでガリガリしていきます。

みんな真剣です。
体験コーナーには私たちしかいなかったこともあり、
このガリガリ音だけがひたすら響いておりました。
昨年もやった人たちは一番楽しかったというクリスタル発掘をひたすら行っていました。
今年初めて来た中学3年生のHちゃんは「とりあえず全部やってみます」と話して
化石発掘、クリスタル発掘、ミニミニクリスタル発掘を楽しんでいました。
クリスタル発掘では出てくる石によって大きさや形が全然違うので早く出たり、
いつまでたっても全貌が見えなかったり、
複雑な形で丁寧にやらないと大変だったりと各々大変そう。

石は見えているのになかなか抜けずにため息をつく中学2年のHちゃん。
上着の色と石の色が綺麗にマッチしていて綺麗でした。

こちらは黄色い丸い石。とっても綺麗。
NちゃんとRちゃんは1回目と2回目で全く同じものを発掘。
2人して苦笑しながら「さっきと同じだ・・・」と話していました。
しかもNちゃんは昨年体験したときも同じものを発掘したそうで
素晴らしい引きの強さを見せてくれたのでした。

その後ブラックライトに当てると光るルビーを発掘したRちゃん。
とっても綺麗に光っていて感動しました。
そしてこちらもその後やった時に同じものをゲット。本当に引きが強い・・・!

今日は時間と自分のお小遣いの許す限り楽しんで大丈夫よと言うお話だったので、
各々時折お財布を開いて残金を確認し、
「もう1回できるかな?やろうかな?」と自分自身と相談しながら行っていました。
どうしてもほしいクリスタルがあると話すRちゃんと3年生のHちゃん。

これの中のどれかには入っているはず・・・!とすごく吟味しておりました。
Hちゃんはどこかに印があるのではないかと持ってみて上下左右を確認してみたり、
透けて見えないかなと透かしてみたり。
でもそんな形跡はどこにもなく。やはり自分の手で引き当てるしかないようです。

そして期待のものが入っていることを願って再びガリガリタイム。
しかし2人とも本当に欲しかったものは当たらずでございました。
これは来年へ持越し・・・ですね。
お目当てのものが手に入った人もそうでない人もいましたが、
みんな体験をとっても楽しんでいたのはとっても伝わってまいりました♪
発掘したものは全て持ち帰りできるのでお土産たくさんになりました。



今日は平日だったこともありほぼ貸し切り状態だった博物館。
丁寧に展示解説をしていただき、
その後の体験でもたくさんの学芸員の方からアドバイスをいただいたり、
発掘したクリスタルについて説明をいただいたりしました。
学芸員のみなさん本当にありがとうございました!
コメント
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