ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「幸福」

2023年03月12日 12時57分57秒 | owarai
言葉を友人に持ちたいと思う
ことがある。

それは、旅路の途中でじぶん
がたった一人だと気がついた
ときにである。

たしかに言葉の肩をたたくこと
はできないし、言葉と握手をす
ることもできない。

だが、言葉にも言いようのない、
旧友のなつかしさがあるもので
ある。

言葉は凶器になることがある。

ジャックナイフのように
ひらめかせて、人の胸の中を
一突きするぐらいは朝めし前
だ。だからネット世界は怖い。

だが、同時に言葉は薬にもな
る。さまざまな心の痛手を癒
すための薬に。

時には、言葉は思い出にすぎ
ない。だが、ときには言葉は
全世界全部の重さと釣合うこ
ともあるだろう

そして、そんな言葉こそが
「名言」ということになる
のである。

だが、本当はいま必要なのは
名言などではない。
むしろ、平凡な一行、一言で
ある。

まさに、ブレヒトの「英雄論」
をなぞれば
名言のない時代は不幸だが、
名言を必要とする時代は、
もっと不幸だ」からである。

そして、今こそ
そんな時代なのである。

・ ・ ・ ・ ・ ・
『あれほど多くの苦しみにさ
いなまれながら、それでもなお
かれの顔が幸福であるように
見えるのはどういうわけだろう』
アルベール・カミュ「手帖」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

改訂版「告白の目玉焼きのつくり方」

2023年03月12日 12時42分13秒 | owarai
フライパンにバターをうすく
流します。

愛の殻を割って、白身と黄身
をこわしたり混じりあったり
しないように落とします。

小さじ一杯の塩をふりかける前に、
ためいきをそっと一つ。

好きな人の名前をよんでください。
素早く愛は焼きあがります。

かたちをこわさないで食べるのが、
愛の上手な食べ方の秘訣です。

『赤ちゃんを殺さないで』

2023年03月12日 12時26分03秒 | owarai
あかんぼうが夜泣きをする
のは人間だけ。

呼ばれた母親も「ちょっと
待ってね」「すぐ行くわよ」
と声に出して応答する。

母子の声のやりとりが、や
がて子の発話につながって
いく。

あおむけに寝ている新生児
の顔を根気強く見ていると、
ときどきニッと笑う。

親としてはとてもうれしい。

しかしよく見ると目は閉じて
いる。親をみてほほ笑んでい
るわけではない。

母親から離れて寝る人間のあ
かあんぼうは、ちょっとした
刺激に反応してほほ笑むよう
にできている。

愛らしいほほ笑みは、周囲の
おとなから支援を引き出し、
あかんぼうの生存に有利に
働くからだ。

そしてこの笑顔がおとなたち
に、思いやり、分かち合い、
慈しむ心を育んでいる。

親になられた皆さま、ご苦労さまです。


すべてのひとのココロには ツバサがある。

2023年03月12日 12時22分51秒 | owarai
何もしなければ何も起きない。
行かなければそれはやってこない。
飛び出さなければ世界は変わらない。
すべてのひとの心に翼はある。

使うか、使わないか。
世界は待っている。
飛ぶか、飛ばないか。
海をこえよう。
言葉をこえよう。
昨日をこえよう。
空を飛ぼう。

ココロノツバサ
 すべてのひとは、自分のココ
ロにあるツバサの存在に気がつ
いたほうがいい。それを知って、
それを自由に広げることができ
るひとはあきらかに人生を謳歌
している。

何か新しいことに向かう気持ち
をもつことはとても大切なこと
だ、と思う。

そのときの不安も、それを乗り
越えて出会う風景の素晴らしさ
を思えば飲み込むことがきっと
できるはずだ。



哀しい予感

2023年03月12日 12時20分47秒 | owarai
『万葉集の愛の歌より』
“わが背子に または逢はじかと
思へばか

今朝の別れの すべなかりつる“
/高田女王(おおきみ)

今朝のあなた 別れの気配
この胸を凍らせる

哀しい予感

きっとさよならね
もう終わりなのね


◇背子(せこ)→女が恋人である
男を親しんで呼ぶ語。

◇また→再び
◇すべなかりつる→どうしようもなく
         切なかった。
作者が今城王(いまさきのおおきみ)
に贈った六首のうちの一種。作者の
心にはもう諦めの色がかなり濃く
滲んでいる。

千二百年前から恋の情感は
変わらないのですね・・・・。