ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

長生きを喜べない国は、かなしい。

2023年03月17日 13時14分08秒 | owarai
山田風太郎は言った。
迷惑をかけないために
老人が健康でいるのは、
迷惑な話だと。

彼は、ひょうひょうと病を
受け入れ、齢79で潔く
この世を去った。


※日本の小説家
『魔界転生』 『南総里見八犬伝』や
『水滸伝』がある。

パンク寸前の心

2023年03月17日 12時17分37秒 | owarai
あなたといる時間が長くなる
たびに、
望みがひとつずつ増えていく。
もっといっしょにいたい。
もっと優しくしてほしい。
 私の心は、ふたりが何もな
かった頃、
ただ、好きだなぁと思っていた頃に
もう帰れないのだろうか。


さよなら我ははかなきひと夜妻来世で逢えるまでさよなら

2023年03月17日 12時15分32秒 | owarai
 会えない時間、私は少しずつじれて
ゆくような気がしていた。自分の想い
が果てしのない暗闇へねじれながら流
出し、気がつくともとの場所に戻って
いる。それはまるでメビウスの輪のよ
うで、私はその上をよたよたと歩いて
いるのだ。

幸せなことよりも、
不幸せなことを見つけやすいのは
どうしてなのでしょう。
幸せの色はひと色でも、不幸せの
色はたくさんある。
淋しさ、悲しさ、悔しさ、弱さ・・・
涙でだっぱり洗い流された心には
ふたたび歩いていくためのエネル
ギーが
満ちあふれているはずです。

冬の苺 匙(さじ)に圧(お)しをり別離よりつづきて永きわが孤(ひと)りの喪(も)

2023年03月17日 12時11分03秒 | owarai
「二十代の墓碑銘」夫との愛の破局
と別離。
「かすかなる夫(つま)の寝息を
聞きゐしがわが寂しさと関はりも
なし」「些細なる行為といへどいつ
の時も人妻としての範囲を出てず」
—こういう漠とした不満や不安は、
家庭に入っている現代女性にとって、
とても近しいものではないだろうか。

歌は、一つの恋愛が終わった。そこ
で彼女は、だった一人で、いったい
何に対して喪に服しているのだろう
か。ひとつは、死んでしまった恋愛
に対して。そしてもうひとつは、そ
の恋愛の中にいたかつての自分にた
いして。

 物理的に別れても、それで気持ち
の整理が全部つくわけではない。た
とえそれが、自分から望んだ別離で
あっても。人は恋愛が終わった時点
で、ようやくじっくり振り返り、恋
愛の軌跡を反芻(はんすう)する時
間を持てるのかもしれない。

その時間を「喪」ととらえた。確か
に恋愛後の期間とうのは、喪中と
似ている。世間と隔離した感覚。
そして死の意味が大きいほど、時間
が長くなる。

 モノトーンの風景の中で、燃える
心のような色を見せる、冬の苺。
今でこそ珍しくないが、昔は恐らく
ぜいたく品だろう。それを、女が
一人で、一つ、また一つとつぶして
ゆく光景は、静かではあるけれど、
内に秘められた情念のようなもの。
「圧」という、適度に力を加えなが
ら、じわじわと追い詰めるような手
加減。
それが「恋愛の喪」に服す感覚。