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第十一夜 怪談 幽霊電車

2009-08-18 10:02:58 | 不思議夜話
 おはようございます。


 最近、寝不足気味。ついついベルリンの世界陸上を見てしまうんですよね。
男子100メートルのボルトは凄かった。TV放映をリアルタイムで見てしまいました。


 閑話休題。


 近所に幾つかの小学校があるのだが、その中の一つが電車の線路沿いにある。
当然、通学路に踏切があるのだが、その踏切の脇にお地蔵さんが立っているのだ。


 お地蔵さんは祠の中にあって、回りは木々や石で整備されており、ちょっとした記念碑のように立派なものだ。


 ただ、そのお地蔵さんには右手が無い。あえて隠すように造られている。
これは、かつてこの踏切で亡くなった小学生の女の子を供養するものなのだ。


 それは台風が真近に接近する雨が降り頻る夜に、雨が凄かったので家路に急ぐあまり、遮断機が下りているにもかかわらず、思わず踏切を渡ろうとして電車にはねられてしまった。


 電車事故なので即死。遺体の損傷は激しく、バラバラなってしまう程の痛ましい事故だった。
当然、遺体の回収のため、何度も辺りを探索したのだが、右手だけが見つからなかった。
だからお地蔵さんには右手が無いのである。


 しばらくすると、幽霊話がまことしやかに語られだした。
右手だけの幽霊が出るとか、右手の無い幽霊が出るなど、様々だった。
その中でも一番有力だったのが、幽霊列車が出るというものだった。


 雨の降り頻る嵐の晩――
 最終列車も出ってしまって、朝の始発まで電車が通るはずがないのに、例の踏切を通り掛ると警報機が鳴り出して遮断機が下りる。
 「変だな」
と電車の通過を待っていると、電車が走る音だけがする。
そして、遮断機は何事もなかったように上がるというものだった。



 本当どうか、自分は体験していないので事実の程は分からないが、以前、雨の日の静まり返った深夜にどういう訳か(通常、自分の家からでは聞こえないはずですが……)、電車の走る音を聞いたことが何度かあります。


 そんな不思議は話でした。




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