ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

気負わず、気取らず、ありのまま。
ゆるりと思ったことを書いていってます。
お気に召したらうれしい限り。

歌詞を考える CHAGE and ASKA 「You are free」

2015年01月17日 00時49分18秒 | 歌詞を考える
こんばんは、ジニーです。


久しぶりの歌詞考察。

考察とは言っておりますが、その実ただの個人的な感想の場です。
感銘を受けた歌詞を、どこがどのように好きなのかを
ただ書き連ねるだけの場です。



でわでわ。

本日のテーマはCHAGE and ASKA「You are free」。
歌詞はこちら


この歌の歌詞は本当に素晴らしいです。
僕が目指す一つの頂きがここだと思っています。

まず出だしでノックアウトです。
「振り返らない人を見てる 僕にできることはもうない」
【振り返らない人】とは先ほどまで彼女であった「恋人」のことでしょう。
別れを決めた瞬間に、「恋人」から「他人」となっているのです。
その背中に迷いはなく、消して振り向くことはないのです。
その背中を見送る「僕」は「君」を幸せにできなかった
罪悪感や情けなさ、切なさを胸に宿しています。
そんな想いが
「百年かけてみても消せない 償いきれない傷を与えたようで」と
つながって行きます。

おそらくこの別れには「僕」の至らなさがきっかけとなっています。
とてもしっかりした「君」にはきっと彼女なりの描く未来があって
その青写真に「僕」は映らなかったのです。

そんな「君」は別れの理由を自分のわがままだと思っています。
彼は悪くないと言い、かばってしまいます。
いっそ責めてくれれば楽なのに。
最後まで互いが互いに気をつかいながらの恋愛だったのでしょう
それはいつしか言いたいことを飲み込んでしまう窮屈さに
つながっていったのかもしれません。

そんな「君」の負担をどこかで感じている「僕」。
言葉の片隅、ふとした態度、一瞬の空気。
そういったところから何か感じ取ったのでしょう、互いに。

どこかで区切りをつけなくてはいけない。
それがこの瞬間だったのかもしれません。

「それじゃね」
その言葉をきっかけに「君」は自由になりました。
しかし「恋人」ではなくなるという約束を交わした二人は
もちろんそれまでの友達という関係にすんなりと戻れるはずもなく
振り出しよりも悪い場所からの歩き始めとなりました。
ただ、それもわかっていての二人の判断だったのです。

だから振り返らないのです。
振り返って戻ってしまえば、きっと楽なんです。
でもそんな簡単な覚悟ではない。
だから振り向かない。
二人でいることがなくなりひとりで超えなければいけない夜が続きます。
そんな隙間を寂しさの微熱が襲ってきます。
でも想ってはいけない、繰り返してはいけない。
覚悟して決めた別れだから。



・・・少し余談を。
最初にこの歌を聴いたのは中学生の時です。
その時この「想わずに 想わずに」という部分を
「思いもせずに」という意味だと思っていました。
あとになって歌詞をちゃんと見たときに、
「思わずに」ではなく「想わずに」であることに気づき
恋人に戻りたがる寂しがり屋の自分自身に言い聞かせる
リフレインだったと理解いたのです。
その瞬間激しい感動の波が押し寄せました。
まさに好き好きタイマー発動の瞬間です!!

そして「また繰り返すから」。
きっと以前一度別れたのでしょう。
でもその時は寂しさの微熱に勝てず戻ってしまった。
結果、お互いをまた苦しめてしまった・・・。
もう繰り返してはいけないのです、お互いのためにも。


この部分、歌詞ではたった3行です。
3行を紐解くと、ここまでの物語が息を潜めていました。
ただの僕の想像でしかないかもしれませんが、
そんな物語を浮かべさせる3行。
素晴らしい。



寄り道をしました。
結果二人は「それじゃね」の言葉で恋人から他人になります。
それ以上の言葉はいらなかったのだと思います。
互いに解り合っているからこそ、
どんな想いでこの別れを決めたのか知っているからこそ、
これ以上の言葉は必要なかったのでしょう。

「君は間違えずに歩いた 僕から離れた」
「僕」では導くことのできなかった「君」の幸せを思いながら
「君」の決めた未来を、せめて後押しする僕の視線が
「君」の背中に向けられます。



正直、歌にここまでの物語が生きていることにいつも溜息が出ます。
ちょうどショートムービーを見終えたような
そんな余韻を、曲を聴き終わったときに感じることができます。
(同じような余韻を「two of us」にも感じます)

だからチャゲアスはやめられないんだよ!!
もう、いい曲だなちくしょう!

こんなふうにチャゲアスの歌は考察をはじめるとキリがありません。
もちろんチャゲアス以外にも感銘を受けた歌詞は沢山あります。

また機会を見つけて僕の勝手な考察を書き連ねていきたいと思います。

長いことお付き合い頂きありがとうございました。
コメント
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