ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

気負わず、気取らず、ありのまま。
ゆるりと思ったことを書いていってます。
お気に召したらうれしい限り。

瀬尾まいこ 『優しい音楽』 読了

2022年12月30日 20時59分37秒 | 読書
こんばんは、ジニーです。


今回感想を書くのは、瀬尾まいこさんの「優しい音楽」です。
ミステリー好きの僕にとってのオアシスのような作家さんの一人、
瀬尾まいこさん。
このところミステリーが続ていたので、そろそろ瀬尾さんが恋しくなり
手に取りました。

本作は、短編集。
3つの話が収録されているのですが、いずれも人と人との関係性に
テーマをしています。
しかしここは瀬尾さんです、一筋縄にはいかない設定がそれぞれの
話に組み込まれています。
それは例えば、電車で乗り合わせた男女二人だったり、
不倫相手の子供のお守りだったり、
同性カップルに加わることになったホームレスだったり。

そんなハチャメチャな設定でも、読んでいるうちに何とも
すんなりと受け入れてしまって、あたかもそれが普通の事で
あるかのように自然なものになってしまっていく不思議。
こういった優しいのに読み手に気付かせないうちに瀬尾ワールドに
引き込ませる強引さも筆者の強みです。
(なんか前も同じこと書いた気がする)

そしてやはり食べ物ですね。
今回も、リゾットや蒸かし芋、お節やオムライスなどいろいろ出てきます。
こういった食事のシーンが多いのも瀬尾さんの特徴。
読んでておいしい物語は、間違いなく幸せにつながっていきます。


作品名からして優しい本書。
仕事や学業で疲れた合間に読んでみると、ほっこりと優しい気持ちに
なれるのではないでしょうか。



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