こんにちは、ジニーです。
皆さんは、加賀恭一郎シリーズをご存知でしょうか?
東野圭吾さんの小説の1シリーズです。
ドラマ化、映画化もしており主人公の加賀恭一郎は
阿部寛さんが演じています。
今回読んだ「希望の糸」は、その加賀恭一郎シリーズの
最新作に当たります。
このシリーズの特徴は「人間模様」にあります。
人が持つ感情や想い、願いなどが物語を色づかせる
一つの役割を果たしていて、個人的にグッと
胸にくる作品が多いです。
加賀恭一郎は警視庁捜査一課の刑事。
本作ではとある喫茶店のオーナーが殺された
事件の真相解明に取り組みます。
捜査線上に浮かび上がる常連客。
離婚した喫茶店オーナーの元夫。
それらをつなぐものは何か?
犯人は?
動機は?
話を読み進めるうちに見えてくるそれぞれが
胸に秘めた想いとすれ違い。
「希望の糸」とは何を示すのか。
あんまり書くと思わずネタバレしそうなので
この辺にしておきます。
「希望の糸」が明言されているわけではないですが、
読み手それぞれに持つイメージは割とにているの
ではないでしょうか。
前述の通り、人の想いや葛藤が錯綜するため、
どうしても哀しさがついてまわりますが、
胸に染み入るような読後感があり、これを堪能する
たまに読んでいるといってもいいかもしれません。
さて、ここまで加賀恭一郎シリーズと言っておきながら、
実際本作では加賀恭一郎は割と脇役に近いポジションです。
主人公なのに?
と思うかもしれませんが、これがこれで良い味
出してるんですよ。
脇役的ポジションでも濃い存在ですw
シリーズ物なので順番に読んだ方が間違いなく
面白いですが、実は僕もまだ未読な作品もあったりして
割と本作単体で読むのもアリかもです。
場合によってはドラマや映画を見てから読むと
キャラがイメージされて良いかもしれませんね。
これまでに書いた加賀恭一郎シリーズの読書感想は
こちらです。
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