ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

気負わず、気取らず、ありのまま。
ゆるりと思ったことを書いていってます。
お気に召したらうれしい限り。

中山七里 『連続殺人鬼カエル男』 読了

2019年10月27日 06時35分16秒 | 読書
おはようございます、ジニーです。


なんと、10月最初の読了です。
随分と溜め込んでしまいましたね、スミマセン。

さて、今回はずっと気になっていた中山七里さんの「連続殺人鬼カエル男」を
読みました。

タイトル感じるちょっと抜けた感じ、読んでビックリ
非常にエグい表現も多く、なかなかハードな内容でした。


事件は一つの死体が発見されるところから始まります。
マンションにつるされた女性の死体。
そこに残された犯行声明。
すべてひらがなで、子供が記したようなその声明に異様さを感じながら
警察の捜査が始まります。
しかし、そんな警察の動きをあざ笑うかのように、殺人が連続に起こっていきます。
被害者をカエルに見立てた犯行声明から、犯人はいつしか「カエル男」と
呼ばれるようになり、少しずつ舞台となる街を恐怖で包み込んでいきます。

犯人は、いったい誰なのか?



ショッキングな内容ではありませんでしたが、グングン読み進めてしまいました。
中山七里さんと言えば、どんでん返しで有名と聞いておりましたが、なるほど。
「これってもしかして?」と感じる部分も正直ありましたが、
その辺はおそらく作者の思惑の範疇だったのでしょう、そこからさらに
入り組んでいく構成に作品の奥深さを感じました。


誰がカエル男なのか。
何がカエル男を生んだのか。



緻密に練り込まれた2段、3段構えの謎。
作品全体から、気づかぬうちにミスリードされていきます。
「なんで勘違いしたんだろう?」を読了後に振り返っていくと
その辺がすごくよく見えてきます。
これだけ用意周到にされたら、そりゃ騙されちゃいますよ。

タイトルで気を抜いていると、痛い目にあいますよ。
グロいのも大丈夫な方は、ぜひその手に取ってみてください。
我孫子武丸さんの「殺戮に至る病」が大丈夫だった方には問題ないと思います。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 劇場版 『冴えない彼女の育て... | トップ | あっちこっち »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿