こんばんは、ジニーです。
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今日は少し暖かく感じますが、週の中頃からまた冷え込むみたいです。
体調管理に気をつけないといけませんね。
さて、読書感想のお時間です。
今回は赤川次郎さんの「マリオネットの罠」。
ようやく読みました。
なんというんでしょうね、気分と言えばその一言ですし、巡り合わせと言えばそうとも言える。
本作は3年くらい前から読みたい本リストに必ず名前が出ていたのですが、読みたい時に本屋で見当たらず、少し他に気持ちが入ってる時に間つけたものの購入は控えたり、なんか勝手な行き違いが生まれてました。
そんなわけでようやく読んだ作品です。
赤川次郎さんと言えば「三毛猫ホームズ」が有名ですよね。
ずいぶん昔にそのシリーズの誰かを読んだような記憶があります。
本作はそんな赤川次郎さんの初の長編作品だったはず。
そんな初期の作品ながら傑作の呼び声も高く、読む前から期待が膨らんでました。
物語はフランス留学から帰ってきた上田修一がとある資産家の娘の家庭教師をするために山間の洋館に足を運ぶところから始まります。
その洋館には地下牢があり、1人の少女が幽閉されていて、修一はその少女を救おうと行動を起こします。
それが恐ろしい連続殺人を引き起こすきっかけになるわけですが、物語全編にサスペンスの雰囲気が満ちていて、殺人を犯す犯人を捕まえるべく警察や修一のフィアンセが奮闘する様がハラハラドキドキといった感じで迫ってきます。
なかなか尻尾を掴ませない殺人犯。
それを追う警察。
危険を犯すフィアンセ。
手に汗握る展開がページを捲らせます。
ミステリーを多く読んできた方ならなんとなく真相が読めてしますところにありますが、本作のメインはミッシングリンクと動機にあると思っており、真相が明らかになってからの独白が、なるほどとなって解決に収束していく面白さになっています。
個人的にご都合主義的なものを感じる場面もあったりしましたが、そういうのを含めてミステリーです。
追われる、追い詰める、のドキドキを味わうにはちょうどいい作品だと思います。
真相まで読み終わるとタイトルの意味もわかるようになっています。
ぜひ、未読の方は手に取ってみてください。
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