おはようございます、ジニーです。
4月全く更新できなかった読書感想、今月は頑張って
4月全く更新できなかった読書感想、今月は頑張って
書きていきたいと思います。
まず、今回書いていく読書感想は高野和明さんの
まず、今回書いていく読書感想は高野和明さんの
「K・Nの悲劇」です。
僕のブログを読んでいただいている方からすれば、
おなじみの作家さんですね。
今回の作品は少しオカルト色の強い作品でした。
簡単に作品を紹介します。
「若くして成功した夫との新しい生活。
だが予期せぬ妊娠に中絶という答を出した時から、
夏樹果波(なつきかなみ)の心に異変が起こり始める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/27/a74f26aaf6cc4d20aefb28bd8ee395b8.jpg?1683358332)
僕のブログを読んでいただいている方からすれば、
おなじみの作家さんですね。
今回の作品は少しオカルト色の強い作品でした。
簡単に作品を紹介します。
「若くして成功した夫との新しい生活。
だが予期せぬ妊娠に中絶という答を出した時から、
夏樹果波(なつきかなみ)の心に異変が起こり始める。
自分の中に棲みついた別の女。
精神の病か、それとも死霊の憑依なのか。治療を開始した夫と精神科医の前には想像を
絶する事態が待ち受けていた。」
背表紙のあらすじの抜粋です。
ここから分かる通り、とある夫婦が主役の物語です。
ベストセラーとなった本をきっかけにこれまでにない
収入を得た夫婦がこれまでのアパートから高級
マンションに移るところから物語が始まるのですが、
そのタイミングで妻が子供を身籠ります。
続くヒット作がないまま、マンションのローンや
今後のことを考えて夫は中絶をすることを
薦めます。
その頃から妻の周りに不思議なことが起き始める。
そんな形で物語は徐々にオカルトな方向に
舵が切られていきます。
この手の話を読んでると、男の浅はかさや楽天的な
無神経さが読んでてイライラに繋がっていくのですが、
今回も見事に自分の事が先に立つしょうもない感じです。
ただ妻を愛しているところは要所要所から感じられます。
そんな愛する妻が自分の知らない誰かになっていく。
それが背筋をザワザワさせる恐怖をよけいに
際立たせる役割を果たしているようにも感じ、
読んでいると読み手にもその恐怖がジワリジワリと
にじり寄ってくる感じがします。
なかなかにホラーですね。
しかし、途中精神科医も登場し、オカルトにしか
感じられなかった出来事に対し論理的な思考で
そうではないことを根拠づけて話すなど、
対局の立場からほアプローチもあり、物語に
深みを与えているように感じました。
高野さんの特徴といえば、こういった入り組んだ
物語を、そうと感じさせないテンポで進めていく
筆力だと感じていて、本作でもそれが遺憾なく
発揮されてきます。
小難しい話もあるけどスイスイと読めるし、
次が気になってどんどんとページをめくってしまいます。
果たして夫婦を襲ったのは死霊の仕業か、
それとも精神の病がもたらすものか、
ぜひその真相を自身の手で確かめてほしいです。
ラストはいわゆるハッピーエンドという形に
収まっていくので、いわゆるバッドエンドものや
イヤミスが苦手という方にも安心して読んで
もらえる作品かと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/27/a74f26aaf6cc4d20aefb28bd8ee395b8.jpg?1683358332)
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