ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

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ゆるりと思ったことを書いていってます。
お気に召したらうれしい限り。

高野和明 『幽霊人命救助隊』 読了

2019年08月10日 17時08分02秒 | 読書
こんにちは、ジニーです。

暑いですね。
エアコンの冷風がなければ暮らしていけない今日この頃です。

先月末ごろからうだる暑さの中、読んでいた本を今日はご紹介します。
今回読んだのは、『13階段』の作者でもある、高野和明さんの『幽霊人命救助隊』です。

昨年から読書の時間を意識的にとるようになって、面白い小説がないか
いろいろと探していたのですが、その中で見つけた本作。
ちょうど同じ時期に本屋で本作が目に留まってたため、いつか必ず読もうと思っていました。
1年越しくらいの実現ですね。


さて、この『幽霊人命救助隊』。
タイトルからしてなんだか不思議な感じですよね。
幽霊が人命を助けるというのはわかりますが、目的は?
なんか、ホラー系なの?
なんてことを考えていましたが、ホラーではありませんでした。


簡単にあらすじを説明すると、主人公は見つから命を絶った4名の男女。
彼ら4人が神様からの指令で、成仏を目指し、現世で死のうとしている100人を
助けていくという内容です。

こう書くと、なんだかシンプルで味気ない感じもしますが、結構なボリュームなんです。
途中冗長に感じるところがありそうだなと思いましたが、いやいやこれが面白くて
全然気にならない。

「死」という重たいテーマを扱っているため、すごく胸に詰まるような場面も
あるのですが、小気味よくユーモアがちりばめられ、思わず「クス」っとなってしまう
ところも少なくありませんでした。

読みながら非常にエンターテイメント性の高い作品だなと感じており、
是非とも映画化してほしいと感じるほどでした。
それぐらい映像としてのイメージが明確なのは、プロットがしっかりしていて
やはり表現力が秀でているかなのでしょう。

実を言うと、割とこういうSF系の作品は苦手なジャンルだったりもするのですが、
読んでみるとジワジワと引き込まれる作品で、今年読んだ中では今のところ
断トツの1番のお気に入りです。
以前読んだ「パラドックス13」も面白かったので、ジャンルの苦手意識持たず
いろいろ読んでみないといけないなと感じました。

面白くて、おかしくて、ジーンときて、胸が詰まる作品、
いろんな感情との出会いを求める欲張りさんほど読んでみてもらいたい作品でした。




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