ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

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綾辻行人 (時計館の殺人(上)(下)」 読了

2023年11月13日 21時49分00秒 | 読書
こんばんは、ジニーです。

ついに、ついにこの作品に触れる時が来ました。
綾辻行人さんの「時計館の殺人」です。
名作と呼ばれの高い本作、噂に違わぬ凄い作品でした。










本作は綾辻行人さんの代名詞でもある「館シリーズ」の第5段。
シリーズ初の上下巻に渡る大作です。

舞台はタイトルの通り時計に埋め尽くされた館。
108個の時計が埋め尽くす館で凄惨な連続殺人事件が起こります。

犯人は誰なのか?
という推理を巡らせる面白さもありますが、本作のメインは壮大なトリック。
読む前から「前代未聞の壮大なトリック」という煽りを見ていましたが、それでもなお驚かずにはいられないとんでもないトリックで、思わず読みながら唸ってしまいました。

これですよ、これが館モノのミステリーの醍醐味です。


トリックありきの物語になってたりすると、取ってつけた感が否めなくなったりもするのですが、さすが綾辻さんです、その背景も実にうまく物語として成立させています。

また、本書には至る所にミスリードがあり、それもまた面白さの一つ。
作者からのヒントも、受け取り方を間違えたら真相はおろか、何がヒントなのかもわからなくなってしまう。

最後にして最大の謎が明かされた時、あそこの一文が、あの時の描写がフラッシュバックします。
複雑に絡まった糸が、一気に解けて一つに繋がるかのように。

てか、このトリックを初見で当てれた人は心から尊敬します。
それぐらいスゴイ!

もうここまでくると騙されることも喜びですね。
むしろトリックが明かされた時に「なんじゃそりゃ!」って言いたい自分が確実にいる。


読書の喜びをくれる貴重な一冊です。
期待していた分を軽く超えてくる期待以上の作品でした。

この快感、いろんな人に味わってほしい。


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あれ、「人形館の殺人」の読書感想を書いてない…💦


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