現在のユーロ圏の問題に対してはよく観察しておく必要があると思います。
なぜならやがては世界がユーロ圏のような形で統一され、単一通貨としての世界通貨を導入すると考えるからです。
そこで問題となるものは何なのかを書いてみます。その前に現在のユーロ圏は失敗するのか、問題を解決しながら前進していくのか、前進していくとしたらどのような問題を解決すればよいのか。ただ私が考えるには連合体を組むのは時期早々ではなかったかということです。
それはユーロ圏は現代流に言えば先進国と新興国(実際は新興国ではないが)が混在したまま連合を組んできたということです。
世界での過去を振り返ってみると、日米欧の先進国が開発した技術がまず、アジアの近隣国である韓国に資本とともに安い労働力を求めて渡っていき、やがて韓国は経済大国に成長していった。そこには労働力とともに国としての通貨が安かったこともあったといえます。
そしてやがて韓国も経済大国の仲間入りを果たすわけです。それからはやがて通貨の切り上げと人件費の高騰から中国の安い労働力を求めて企業が中国に進出していった。日本と同じです。
もしギリシャがユーロを取り入れていなかったなら、安い労働力と通貨安から先進国が利潤を求めて投資をしていったと考えられますが。
今後欧州連合のひずみが現れてくるのではないでしょうか。身の程を超えてドイツ・フランスに肩を並べた国々がギリシャと同じように問題が噴出してくるのではないかと見て取れますが。
世界がやがて統一を組むようになり、通貨が世界通貨として流通するようになる時がやがて来るはずです、そのときのために欧州連合を教訓として考えておくのも良いかもしれません。