楢篠賢司の『人間とは』

人間とは何かを研究しています。現在は経済学を自分のものにしたいと目下勉強中です。

 世界経済はどこへ行く

2010-11-13 07:23:14 | Weblog
 米国及び日本も過大な金融緩和というかたちで、貨幣を市場に供給している。その結果現在のところ自国の通貨高を抑えることができていると判断しているようだが、市中には有り余った紙幣が投機資金へと向かい、金(キン)銀等他の貴金属、穀物、原油、金属資源、また中国では綿花にまで資金が流れ込んでいるという。

 このような状況の中で先の時代を読むとしたら、世界的な政策(政治家)が当てにならないとしたら、どのようなかたちで身の保全を保つのかを考えなくてはならない。

 市中の中で取引された貨幣は決して減少しない(A.Eの関係から)お金は人から人の手を際限なく渡っていく状況になる。その間投機対象物になった保存が効く製品は際限なく値上がりしていくことになる。

 まさにインフレが世界を駆け回ることになる。現在はその入り口に当たるのかも知れない。

 このような状況の中で輸出を伸ばすかたちの通貨安競争はどのようになっていくのだろうか。

 通貨安競争で勝ち残ったとしても、例えば米国であり、中国であり。はたしてそのことが正解といえるだろうか。

 別の角度から見れば自国の通貨安は逆に輸入品にとっては高いものを買うことになる。保存が利き希少性のある物、農産物に当てはめれば、ある時期にしか取れないかたちの希少性であることから、人々が日々暮らす食料の高騰になることは、輸出頼みに頼っていれば、やがてその恐怖が来ることになる。

 かろうじて日本は円高という輸入品(食料自給率の低下)では値上がりしてもさほどの影響は受けないと考えるが、それはなぜか、つまり自給率の低い穀物、蓄肉等の一部は日本で作れることになる。

 日本は今、じっと耐えていく時期ではないか。インフレを通り越して、スタグフレーション(不況の中の物価高)に世界は突入して行くかもしれないのだから。

 人間社会の中で経済が行き詰れば、戦争しかないがそれだけは回避したい。

 これらは年寄りの寝言であって欲しい。 



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