グリーンスパン前(FRB)議長が「100年に1度の危機」と言ったのは、1929年の世界大恐慌以来の深刻な金融危機を指した言葉である。
だがそのときと今回の金融危機は100年に一度の金融危機であるといってしまっていいのかを考えてみたい。
むしろ1929年から始まった世界恐慌と今回の金融危機はどのように違うのかをまず考えてみたい。1929年当時の恐慌の発生の原因は株式市場の暴落に始まり銀行の倒産にいたる過程では今回と同じであるが、その後の詳細が明らかになった時点では今回の金融危機は1929年とは違った側面を持っている。それは証券化商品の大量発行と言う今まで歴史上前例のなかったことから起こっていると言うことだ。
金融機関が貸付をするとき、貨幣は回りまわって戻ってくると言う性質を、ある意味理解し金融機関の無制限な貸し出しを政策的に抑制するシステム(預金準備率)があるが、証券化商品にはそのシステムが無いと言うことが今回の最大の問題点としてあげることができる。
貨幣は必ず人の手から人の手へと交換を通しその価値をなんら下げることなく無限に回転するものである。今回のように金融機関が住宅ローン・自動車ローンとして貸し付けた債権を即証券化して一般投資家・世界中の金融機関に売却した。その売却した資金は即証券を発行した企業の手元に現金として集まる。これをこのまま手元に置くことはないという判断から新たな借入先を探してローン貸付をおこなう。それを再度証券化して投資家に売却する。
このようなことを繰り返していたことが今回の不良債権大量発生に繋がる。この不良債権の中身には発行元の高額な手数料も含まれている。
ローン貸付とは、貸し付けた金額を返済してもらうことによって成り立つ。貸し付けた相手が支払い不能になったとき、その債務を貸付先が背負わなくてはならない。それを証券化し投資化に売却したとき貸付先はリスクを背負う必要が無くなってしまう。これならいくらでもローン貸付がおこなえることになる。ただ本来ローンの前提になるものが相手先から担保として取るものが単なる売った物ではなく、毎月幾ら幾らという返済金の保証が担保になっているはずである。つまり家もしくは車を買った者の未来の労働が担保となっているわけだ。
未来の労働によって返せるあてもない者にまで幾らでも貸してしまうという社会に問題があることになる。当然未来の労働を担保として取るなら未来に対し労働を保証してやらなくてはならない。現在はあまりにもローン付けしてしまったために、新たな商品を買う資金の貸し手が無くなってしまったため、購入意欲があったとしても買うことができず、それが現在の消費不況に繋がっていることになる。
100年に1度の危機ではなく人類の歴史の中でローン付けといったようなことがあったのであろうか。ならば100年に1度ではなく人類史上始まって以来の暴挙と言える。
だがそのときと今回の金融危機は100年に一度の金融危機であるといってしまっていいのかを考えてみたい。
むしろ1929年から始まった世界恐慌と今回の金融危機はどのように違うのかをまず考えてみたい。1929年当時の恐慌の発生の原因は株式市場の暴落に始まり銀行の倒産にいたる過程では今回と同じであるが、その後の詳細が明らかになった時点では今回の金融危機は1929年とは違った側面を持っている。それは証券化商品の大量発行と言う今まで歴史上前例のなかったことから起こっていると言うことだ。
金融機関が貸付をするとき、貨幣は回りまわって戻ってくると言う性質を、ある意味理解し金融機関の無制限な貸し出しを政策的に抑制するシステム(預金準備率)があるが、証券化商品にはそのシステムが無いと言うことが今回の最大の問題点としてあげることができる。
貨幣は必ず人の手から人の手へと交換を通しその価値をなんら下げることなく無限に回転するものである。今回のように金融機関が住宅ローン・自動車ローンとして貸し付けた債権を即証券化して一般投資家・世界中の金融機関に売却した。その売却した資金は即証券を発行した企業の手元に現金として集まる。これをこのまま手元に置くことはないという判断から新たな借入先を探してローン貸付をおこなう。それを再度証券化して投資家に売却する。
このようなことを繰り返していたことが今回の不良債権大量発生に繋がる。この不良債権の中身には発行元の高額な手数料も含まれている。
ローン貸付とは、貸し付けた金額を返済してもらうことによって成り立つ。貸し付けた相手が支払い不能になったとき、その債務を貸付先が背負わなくてはならない。それを証券化し投資化に売却したとき貸付先はリスクを背負う必要が無くなってしまう。これならいくらでもローン貸付がおこなえることになる。ただ本来ローンの前提になるものが相手先から担保として取るものが単なる売った物ではなく、毎月幾ら幾らという返済金の保証が担保になっているはずである。つまり家もしくは車を買った者の未来の労働が担保となっているわけだ。
未来の労働によって返せるあてもない者にまで幾らでも貸してしまうという社会に問題があることになる。当然未来の労働を担保として取るなら未来に対し労働を保証してやらなくてはならない。現在はあまりにもローン付けしてしまったために、新たな商品を買う資金の貸し手が無くなってしまったため、購入意欲があったとしても買うことができず、それが現在の消費不況に繋がっていることになる。
100年に1度の危機ではなく人類の歴史の中でローン付けといったようなことがあったのであろうか。ならば100年に1度ではなく人類史上始まって以来の暴挙と言える。
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