楢篠賢司の『人間とは』

人間とは何かを研究しています。現在は経済学を自分のものにしたいと目下勉強中です。

円高とユーロ安

2012-07-22 22:31:51 | Weblog
ユーロ安、終値95円台…NY外為
 02年1月にユーロの現金流通が始まってからの円の最高値を更新した。午後5時(日本時間21日午前6時)、前日比1円6銭円高・ユーロ安の1ユーロ=95円37~47銭で取引を終えた。
 スペインのバレンシア州政府が中央政府に金融支援を要請する方針を示したことをきっかけに、欧州危機への警戒感が再び強まった。
(2012年7月21日12時07分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120721-OYT1T00422.htm 

 上記記事は引用文です。
 
 ここに書かれているように「欧州危機への警戒感が再び強まった、ことが理由とされているが、最近のユーロ安円高を見ていると何か危機とは違った感じがしてくる。つまりどこまでユーロ安が続いていくのかということになる。ご存知のように為替はその国の経済状況が悪いと思われたとき、その国の通貨が他の国との比較の中で売られ通貨安となる。
 
 そこには投資家の思惑ともう一つは通貨安傾向にもっていこうという思惑も働いているといえる。今回のユーロ安は後者の思惑が働いているのではないかと感じられる。なぜかと言うと、これ以上のユーロ安が進んでいけば、現在経済状況が悪い国といえどもやがて輸出が回復し経済状況が好転していくはずだといえる。例えばイタリア、スペインともいえども、どのぐらいのユーロ安になれば貿易収支が均衡を保てるかということになる。

 それは90円か80円台かそれまでにユーロ圏は崩壊してしまうのかということになるが崩壊は何としても食い止めたいという国があり、ユーロ安になればドイツやフランスには好都合な状況となる。そこで最も最悪な国となるのが日本ではないだろうか。これからの推移を見守りたい。

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