風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「展示会場に流れるアンサンブル演奏の調べ=名古屋市民ギャラリーでギャラリーコンサート」

クラリネットについての説明も

絵画や陶芸、書などの作品が並ぶ展示施設に流れるフルートやクラリネットの生演奏。4日午後、名古屋市民ギャラリーで約45分ずつ、2回に分けて開かれたギャラリーコンサートです。
美術鑑賞と音楽。近年、美術館でこの一見場違いにもみえる試みがなされており、同市民ギャラリーでも数年前から年に1度開いています。

演奏したのは、市内南区の南文化小劇場を練習場として一昨年6月に誕生した「みなみシニア吹奏楽団」のメンバー。最初に集まったのはわずか4人だったそうですが、口コミもあって現在は約50人になったそうです。
団名の通り大半は定年退職したシニアですが、かなり後輩のメンバーも。指揮者に迎えた柴田祥さんの指導で週2回の練習を重ね、初めて楽器を手にしたという人もメキメキ腕を上げて、定期演奏会のほかに地域の催しなどで実力を披露しています。

市民ギャラリー7階のホールで演奏したのはフルート3人、クラリネット5人のみなさん。
「アメリカンパトロール」を皮切りに「さんぽ」「早春賦」「みかんの花が咲く丘」などを、楽器の説明も交えて演奏。最後に会場のみんなで「ふるさと」を合唱しました。

作品展を見に訪れた市民たちが立ち止まって鑑賞、歌い、そして拍手。「絵を見に来たら、素敵な音楽も聞けるなんて。きょうはすごく得した気分です」「場違いとか違和感なんて、全く感じませんでしたよ」

市民ギャラリーでは「賛否両論あります。反応やご意見を聞きながら、回数を増やすことも検討課題にしたいと思っています」と話していました。

 

 


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