散歩道や空き地、畑、公園などあちこちで見かける2つの野草、ムラサキカタバミとヒメジョオンです。
ピンクや紫の可憐な花とハート形の葉のムラサキカタバミは、南米原産で江戸末期に鑑賞用として渡来しました。葉に含まれるシュウ酸が銅の鏡や真鍮の仏具を磨くのに最適とあって、「鏡草」の呼称も。繁殖力があるので、家紋としても愛用されてきたようです。
花言葉も、磨く力がかわれて「輝く心」。スペインやフランスではムラサキカタバミを「ハレルヤ」と呼び、花言葉も「喜び」だそうです。
一方では、この繁殖力があだに。雑草扱いどころか、邪魔者扱いされているのが現実です。環境省からは要注意外来生物に指定されています。
直径2㌢ほどの白い花を賑やかに咲かせるヒメジョオン(姫女苑)はキク科の多年草。とにかく丈夫で、どんなにやせ地でも育つので「貧乏草」の呼び名もあるそうですが、「貧乏で結構」と言わんばかりに繫栄しています。
花言葉は、日本では「素朴で清楚」、海外では「いつも一緒」。どちらも、なるほど、と思えますが、海外の「いつも一緒」は、ややニュアンスが違うようです。ヒメジョオンの種は35年間も生き続けるといわれ、嫌われようが他の草花を植えられようが、ヒメジョオンは一緒に咲き続けるからだそうです。
ムラサキカタバミ
ヒメジョオン