メタセコイア
皇帝ダリア
チトニア
名古屋市農業センターで、この時期の見ものは背の高いメタセコイアの木と皇帝ダリア、チトニアの花。さしずめ、ノッポ3兄妹ですが、花の方はどちらも寒さに極端に弱く、霜が降りるとダメになってしまいます。関東甲信地方への寒波到来に、名古屋の寒波も遠くないのでは、と急ぎカメラに収めてきました。
「生きた化石」とされるメタセコイアは、樹高が25~30㍍、直径1・5㍍にもなるスギ科(ヒノキ科とも)の木。15、6本ある農業センターのメタセコイアは、50年前の開園時に植えたもので、それほど大きくありませんが、シンボルツリーとして存在感は十分です。
朝夕の冷え込みに葉が日に日に赤や黄色味を増しており、茶色になって裸になれば名古屋も本格的な冬です。
皇帝ダリアも中南米が原産。背丈は3~4㍍になり、大きなピンクの花を咲かせた様子は、皇帝の名前が頷けます。ただ、寒さには弱くて霜が降りれば急激に萎れ、根も多くは越冬できません。
実は、我が家でも以前、皇帝ダリアを植えて2階のベランダまで届く巨大な花を楽しんでいました。竹状の幹を15㌢ほどに切って一方をミズゴケで包み、水耕栽培のようにして苗を作ったものです。しかし、越冬した前年の根から伸びた苗もあって、狭い庭はたちまち皇帝ダリアに占領されたため、農業センターなどで鑑賞するだけにしました。
チトニア。あまり聞きなれませんが、こちらも中南米が原産のキク科の花で、高さが4~5㍍になり「ガリバー」の別名も。小型のヒマワリのような花を、霜が降りるころまで咲かせるそうです。
名古屋では屋外での越冬は無理。農業センターでは、ポットで挿し木を作って室内で冬越しさせ、現在咲いているのは5月に植えた苗だそうです。