今月の<左利きプチ・アンケート>は、昔実施したアンケートの再版です。
そこでは、「左利きの呼び名は?」というのをやってますが、
(正確には、「再版 第4回 貴方の好きな左利きの呼び名は何ですか?」です。
メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第239号(No.239) 2010/11/27「<左利きプチ・アンケート>
再版 第4回 貴方の好きな左利きの呼び名は何ですか?」で実施中!)
このアンケートでは、
「左利き (左)ぎっちょ サウスポー レフティ(ー)」
の四通りの中から選んでもらうようにしています。
そこでこれらの呼び方について、その特徴を簡単に書いてみましょう。
その前に―
私は普段、左利き関連情報の収集のため、
次の四通りの言葉をキーワードとして“最新”のブログ検索をしています。
「左利き 左きき サウスポー レフティ」
ネット全体の検索を行えばもっといいのでしょうが、
それでは、なかなか最新の情報を見つけられないので、ブログに限った方法をとっています。
これを日々続けていますと、
それぞれのキーワードによって、特徴的に表れる傾向があることが分かります。
以下、簡単に印象をまとめてみます。
【左利き】:一番標準的な用法のようで、最も広範囲にヒットします。
結果的に“役に立ちそうな情報”が最もよく入手できます。
【左きき】:最も頻出するのが、麻丘めぐみのヒット曲「わたしの彼は左きき」にふれた情報。
「左利き」に関する情報も、幾分か入手可能。
【サウスポー】:主に、野球の左投げ選手・左腕投手、ボクシングの左構えの選手の話題。
バレーボールの選手などもここで登場することが多いようです。
もちろん、ピンクレディーのヒット曲「サウスポー」も「ヒット」します。
【レフティ】:一二を争うのが、ゴルフとサッカー選手の話題。
しかし一番多いのが、ゴルフ用品の宣伝・広告の類。
最近増えている様子なのが、「レフティ・ギター」といったギター関係か?
こういったところでしょうか。
では、本題の、
「左利き (左)ぎっちょ サウスポー レフティ(ー)」についてです。
「左利き サウスポー レフティ(ー)」に関しては、上記の印象通り。
この辺りが標準的な様子。
最も広範囲に使用され、違和感のないのが、「左利き」でしょう。
これは「右利き」と対の言葉にもなっています。
《左利き特有の表現ではない点が、非「差別」的でよい》
という左利きの人の意見を聞いたことがあります。
それに対して他の言葉は、対になる言葉がないか、あったとしてもあまり使われません。
「レフティlefty」に対して「ライティrighty」という表現を見たことはありますが、
あまり人の口の端にのぼる事はありません。
それに対して、「(左)ぎっちょ」。
これは色々と異論のある言葉です。
私自身も子供の頃には、
この言葉を使って「差別」的な言動を浴びせかけられたことが多々あります。
とはいえ、そういう意味ではなく、
ごく普通の日常的な一般名詞として、
「左利き」を表す言葉として使われていた
ことも事実です。
この場合には、まったく「差別」や「偏見」とも無縁な用法でした。
実際に現代でも、そのように使っている人は少なくありません。
ただ、逆に「差別」や「偏見」を持って使う人がいることも、
残念なことですが事実です。
この辺が実に厄介な問題でもあります。
その結果、言われる側の人間のあいだにも、二通りの反応が見られます。
気にする人としない人です。
嫌な人と気にならない人です。
近年では、一部のマスコミで「放送禁止用語」とした例もあり、
使用に関して慎重になっている人が多くなりました。
結果的に今では、
あまり公的な場面で目にしたり、耳にする機会が減っています。
私個人としましては、語源的にも、両論あり、
一概に悪い言葉とは言えない、という立場をとっています。
そして、今ではあまり聞かれない言葉でもあり、
そろそろ悪いレッテルを張るのはやめにしてもいいのではないか、
という気になっています。
言葉というものは、それを使う人による、のです。
どういう気持ちで使うか、どういう思いを込めて使うかで、
全く違ったものになるのです。
形だけ整えても、心がこもらない言葉には、意味がありません。
願わくば、一人でも多くの人が心から気持ちよく生きてゆけるような、
肯定的で美しい言葉を心こめて使うようになればいいのになあ、
と思います。
--
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「左利き 左きき サウスポー レフティ (左)ぎっちょ」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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そこでは、「左利きの呼び名は?」というのをやってますが、
(正確には、「再版 第4回 貴方の好きな左利きの呼び名は何ですか?」です。
メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第239号(No.239) 2010/11/27「<左利きプチ・アンケート>
再版 第4回 貴方の好きな左利きの呼び名は何ですか?」で実施中!)
このアンケートでは、
「左利き (左)ぎっちょ サウスポー レフティ(ー)」
の四通りの中から選んでもらうようにしています。
そこでこれらの呼び方について、その特徴を簡単に書いてみましょう。
その前に―
私は普段、左利き関連情報の収集のため、
次の四通りの言葉をキーワードとして“最新”のブログ検索をしています。
「左利き 左きき サウスポー レフティ」
ネット全体の検索を行えばもっといいのでしょうが、
それでは、なかなか最新の情報を見つけられないので、ブログに限った方法をとっています。
これを日々続けていますと、
それぞれのキーワードによって、特徴的に表れる傾向があることが分かります。
以下、簡単に印象をまとめてみます。
【左利き】:一番標準的な用法のようで、最も広範囲にヒットします。
結果的に“役に立ちそうな情報”が最もよく入手できます。
【左きき】:最も頻出するのが、麻丘めぐみのヒット曲「わたしの彼は左きき」にふれた情報。
「左利き」に関する情報も、幾分か入手可能。
【サウスポー】:主に、野球の左投げ選手・左腕投手、ボクシングの左構えの選手の話題。
バレーボールの選手などもここで登場することが多いようです。
もちろん、ピンクレディーのヒット曲「サウスポー」も「ヒット」します。
【レフティ】:一二を争うのが、ゴルフとサッカー選手の話題。
しかし一番多いのが、ゴルフ用品の宣伝・広告の類。
最近増えている様子なのが、「レフティ・ギター」といったギター関係か?
こういったところでしょうか。
では、本題の、
「左利き (左)ぎっちょ サウスポー レフティ(ー)」についてです。
「左利き サウスポー レフティ(ー)」に関しては、上記の印象通り。
この辺りが標準的な様子。
最も広範囲に使用され、違和感のないのが、「左利き」でしょう。
これは「右利き」と対の言葉にもなっています。
《左利き特有の表現ではない点が、非「差別」的でよい》
という左利きの人の意見を聞いたことがあります。
それに対して他の言葉は、対になる言葉がないか、あったとしてもあまり使われません。
「レフティlefty」に対して「ライティrighty」という表現を見たことはありますが、
あまり人の口の端にのぼる事はありません。
それに対して、「(左)ぎっちょ」。
これは色々と異論のある言葉です。
私自身も子供の頃には、
この言葉を使って「差別」的な言動を浴びせかけられたことが多々あります。
とはいえ、そういう意味ではなく、
ごく普通の日常的な一般名詞として、
「左利き」を表す言葉として使われていた
ことも事実です。
この場合には、まったく「差別」や「偏見」とも無縁な用法でした。
実際に現代でも、そのように使っている人は少なくありません。
ただ、逆に「差別」や「偏見」を持って使う人がいることも、
残念なことですが事実です。
この辺が実に厄介な問題でもあります。
その結果、言われる側の人間のあいだにも、二通りの反応が見られます。
気にする人としない人です。
嫌な人と気にならない人です。
近年では、一部のマスコミで「放送禁止用語」とした例もあり、
使用に関して慎重になっている人が多くなりました。
結果的に今では、
あまり公的な場面で目にしたり、耳にする機会が減っています。
私個人としましては、語源的にも、両論あり、
一概に悪い言葉とは言えない、という立場をとっています。
そして、今ではあまり聞かれない言葉でもあり、
そろそろ悪いレッテルを張るのはやめにしてもいいのではないか、
という気になっています。
言葉というものは、それを使う人による、のです。
どういう気持ちで使うか、どういう思いを込めて使うかで、
全く違ったものになるのです。
形だけ整えても、心がこもらない言葉には、意味がありません。
願わくば、一人でも多くの人が心から気持ちよく生きてゆけるような、
肯定的で美しい言葉を心こめて使うようになればいいのになあ、
と思います。
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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「左利き 左きき サウスポー レフティ (左)ぎっちょ」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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