2012.1.6(金)
素潜りにも随分行ったものである。当時は潜ってもサザエやアワビが良く獲れていた。この頃の想い出も沢山あるが、どういうものか今は故人になった人のことばかりが思い出される。
この想い出も15~6年前のこと。勤務地で知り合った友人だが、大学生を対象に下宿屋を営んでいたが、朝、昼、晩と時間を区切っての食堂経営が彼の本業だった。食堂は大学生は無料(食事代は下宿代に含まれている)、勿論一般の人も利用できる。一膳飯屋形式で、出来合いの好きなお皿を取ったり、一品料理も注文できる。当時私は週に1~2回程度はここで昼食を摂っていた。
ここの主人は私より3歳年下であるが、妙に気が合い何時も色んな話をしていた。そしてある日、素潜りの話題になった時、彼がどうしても行って見たいと言い出し、それじゃあということである大潮の日を選んだ。そして待ち合わせて現地へ・・・・。
笠戸島のある岩場にたどり着き、唖然。引いているはずの海岸が満水、私は干潮と満潮の時間を見間違えていたのだ。はっきり言ってこれは私の唯一の大失敗談である。彼には申し訳なく平謝りである。
彼の奥さんは国立大出の才女だったが、学歴を鼻にかけるような人ではなく気さくな方で、何時も主人の手伝いをされていた。その奥さんも一緒に行ってみたいとおっしゃっていたが、下の子が産まれて間もない頃だったので叶わなかった。でも行かなくて正解だった。
一昨年の秋、用事が出来て彼の店に何度も電話したのだが遂に繋がらなかった。その後、風の便りに先年病気で亡くなったと聞いた。7年ほど前に彼と奥さんに会ったのが最後となったが、まさか、まさかである。奥さんや子供たちはどうしているのか気になるが、今はもうわざわざ会いに行くのも憚られる。
【1月6日過去の釣行記録】
・2001年笠戸大橋下、14:00~17:30、中潮、釣果=アイナメ1・カレイ1
・2007年第2埠頭東側、06:05~13:20、中潮、釣果=カレイ7・キス4・カナガシラ1・ハゼ1・マダコ1
【この日の釣り情報】
・この日の釣り情報はありません。
しかし危険も一杯なので要注意です。特に、「鳥の羽」と呼ばれる海草には注意が必要です。5cm位の真っ白な鳥の羽そっくりな海草が岩に生えています。これに触れただけでも肌がケロイド状に腫れ上がります。治るまでには相当の時間を要します。
こんな危険も隣り合わせですが、それでも潜水は止められませんでした。