千一夜第2章第475夜 渚の想い出7 素潜り編1

2012-01-06 23:12:23 | 釣行回顧録

2012.1.6(金)

素潜りにも随分行ったものである。当時は潜ってもサザエやアワビが良く獲れていた。この頃の想い出も沢山あるが、どういうものか今は故人になった人のことばかりが思い出される。

この想い出も15~6年前のこと。勤務地で知り合った友人だが、大学生を対象に下宿屋を営んでいたが、朝、昼、晩と時間を区切っての食堂経営が彼の本業だった。食堂は大学生は無料(食事代は下宿代に含まれている)、勿論一般の人も利用できる。一膳飯屋形式で、出来合いの好きなお皿を取ったり、一品料理も注文できる。当時私は週に1~2回程度はここで昼食を摂っていた。

ここの主人は私より3歳年下であるが、妙に気が合い何時も色んな話をしていた。そしてある日、素潜りの話題になった時、彼がどうしても行って見たいと言い出し、それじゃあということである大潮の日を選んだ。そして待ち合わせて現地へ・・・・。

笠戸島のある岩場にたどり着き、唖然。引いているはずの海岸が満水、私は干潮と満潮の時間を見間違えていたのだ。はっきり言ってこれは私の唯一の大失敗談である。彼には申し訳なく平謝りである。

彼の奥さんは国立大出の才女だったが、学歴を鼻にかけるような人ではなく気さくな方で、何時も主人の手伝いをされていた。その奥さんも一緒に行ってみたいとおっしゃっていたが、下の子が産まれて間もない頃だったので叶わなかった。でも行かなくて正解だった。

一昨年の秋、用事が出来て彼の店に何度も電話したのだが遂に繋がらなかった。その後、風の便りに先年病気で亡くなったと聞いた。7年ほど前に彼と奥さんに会ったのが最後となったが、まさか、まさかである。奥さんや子供たちはどうしているのか気になるが、今はもうわざわざ会いに行くのも憚られる。

【1月6日過去の釣行記録】
・2001年笠戸大橋下、14:00~17:30、中潮、釣果=アイナメ1・カレイ1
・2007年第2埠頭東側、06:05~13:20、中潮、釣果=カレイ7・キス4・カナガシラ1・ハゼ1・マダコ1

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2 コメント

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そんな話も聞く年齢に (ゴチ)
2012-01-07 16:10:58
還暦前に召されるのは家族にとってもきついですね。「憎まれっ子世に憚る」ではありませんが、惜しまれて世を去る人は多いです。私は耳が良くないらしく、2m潜るとギュギュッとなってそれ以上は潜れません。軟式なら水が入る心配が有りませんが、そんな設備が買えるはずもありません。周防灘は豊後水道の真正面なので海水も綺麗で笠戸島辺りでの潜水は瀬戸内海でも最高のような気がします。
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Unknown (lennon)
2012-01-07 21:08:46
潜水の方はもう引退しましたが、確かに海水も水中も綺麗です。
しかし危険も一杯なので要注意です。特に、「鳥の羽」と呼ばれる海草には注意が必要です。5cm位の真っ白な鳥の羽そっくりな海草が岩に生えています。これに触れただけでも肌がケロイド状に腫れ上がります。治るまでには相当の時間を要します。
こんな危険も隣り合わせですが、それでも潜水は止められませんでした。
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