ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

フロマージュ

2005年11月22日 | シェフのコラム
フロマージュ=チーズ

フランスの

スーパーのチーズのショーケースに並ぶ

フロマージュの種類の多さには驚いてしまいました

フランス人にとって欠かすことの出来ない食材の一つで

フロマジュリーというチーズ専門店があちらこちらに

在ることを思えば納得するはずです

私が居候していたサントノーレ通りあるアパートからすぐの所にも

フロマジュリーがあってよく買いに行きました

というのも スーパーに並んでいる品物と違って

農家からの物や

こだわり物

賞味期限が短くスーパーでは取り扱えないものまで

棚に並べられ切り売りもしてくれるのです

私は香りの強いタイプが好きなので

マンステール ポンレベック ラミドシャンベルタン シェーヴルなどと

癖があってコクがあるフロマージュが好きで良く

ワインとバゲットで食べていました



硬いフロマージュは  菌で作ったもの

柔らかいフロマージュは カビで作ったもので

菌で作ったものは長期保存で熟成されます
一般に グリュイエールやエメンタール エダム トムドサヴォアなどが有名です

レストランでのコース料理の最後に

フロマージュが出てくるのですが

私はこれが感覚的にちょっと苦手で

コースの最初の方に持ってきてほしいなーと思うのです

そう思うのは私だけでしょうか?



ノルマンディーは乳製品がすばらしく

マノワー ダスティンで働いている時も

キャマンベールも地元の農家で作られたものなどを

食べる機会が多々あり このうえない喜びでした

ミッシェル トラマ氏がフランスの料理ガイド ゴーミヨーで

1991年に20点満点中 19.5点を取った時の

パーティーでフロマージュの盛り合わせがあったのですが

これがまた味わった事の無いものばかりで

どれを食べても のけぞるくらい

美味しく中でも

ブルーチーズに甘口のソーテルヌというワインを

入れたフロマージュは未だに記憶から離れません


スプーンですくっては口に運び

涙が出そうな位美味しく

ため息ばかりついていたのを覚えております

フロマージュも話すといろいろあるのですが

今日はこれ位で