今日ネットでこのようなニュースを拾いました。
シベリア鉄道の北海道延伸を要望 ロシアが大陸横断鉄道構想 経済協力を日本に求める - 産経ニュース
ロシアが首都モスクワと極東のウラジオストクを結ぶ全長約9200kmの世界一長い鉄道「シベリア鉄道」をサハリン経由で北海道の稚内まで延伸したいと日本側に打診しているというのです。
夢のある話だとネットでは大いに盛り上がったのですが、実はこれ相当に実現の可能性が低い話でもあったりします。
日本の鉄道は狭軌と呼ばれるレール幅1067mmのものに対してロシアのレール幅は広軌と呼ばれる1520mmとまったく別物で日本側の鉄道設備をそのまま使えず稚内周辺に貨物の積み替え・旅客の乗り換え施設を新たに作らないといけないのです。
さらに稚内から北海道内の主な都市に繋がる路線の再整備もしなければならず、実際の運用も含めて投資に見合うものになるのか甚だ怪しいのです。
そして当然のことながらサハリンと稚内を結ぶ路線も新たに建設しなければならず(ロシア側の提案では鉄道橋かトンネルという案)、実現は相当に厳しいのです。
北海道稚内発のロシア大陸横断鉄道、儚い夢に終わりそうな気配です。
女一匹シベリア鉄道の旅 (コミックエッセイの森) | |
織田博子 | |
イースト・プレス |