今日は祝日ということで一日自宅でのんびりしておりましたが、夕方面白いテレビ番組をやっていました。
「地球ドラマチック ハッブルを救え!~宇宙望遠鏡 修理ミッション~」
地球ドラマチックはNHK教育の番組で世界各国で制作されたドキュメンタリー番組を厳選して放送している大変面白い番組です。
今回の内容はタイトルにあるように昨年行われたNASAのハッブル宇宙望遠鏡修理ミッションを追ったドキュメンタリーでした。
ハッブル宇宙望遠鏡は打ち上げられて以降数度の修理を受け、今回は事実上最後の修理ミッションということでかなりカメラの交換など規模の大きな修理となりました。
数年前から地上での訓練や修理用の工具の制作が行われ、万全の体制で宇宙に上がったにも関わらず問題が次々と現れ、それをミッションクルーと地上のクルーが一丸となって解決していく姿は非常に興味深かったです。
このミッションにて100個近いネジを外してハッブルの電子基板を取り替えるというかなり大がかりな作業があったのですが、その最初でネジを外すのに邪魔な
“取っ手”
が取れなくなる(ネジが外れず、しかもネジ山を潰してしまいますます外せなくなりました)という想定外のアクシデントが発生。危うく修理が出来なくなるという状態になってしまったのですが、その解決策がかなりぶっ飛んでいました。
「取っ手を破壊する」
という超大胆な方法だったのです。一見何の変哲もない方法に思えますが無重力・真空の宇宙空間での力業の作業は危険を伴うため、かなり思い切った方法だといえます。
取っ手を無事破壊し、基盤の交換に成功。修理を終えたハッブルはあと5年ほどは観測のために活躍してくれるとのことです。
こういう地味だけで中身の詰まった番組は本当に良いと思いますし、日本のテレビ局も見習って欲しいものです。
ちなみに今回の地球ドラマチック、NHKのオンライン放送サービス
「NHKオンデマンド」(https://www.nhk-ondemand.jp/index.html)
で視聴可能ですので、興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか?
リンク: NHK 地球ドラマチック.