YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

模造品のブレーキパッド

2013年06月16日 | YBR125整備

今日は死ぬかと思った('A`)

まあ、こうして記事を書いてるから無事なんだけどww

午後から晴れたのでちょっと憂さ晴らしにダム湖まで出かけたんだけど、フロントブレーキがフェードを起こして
効かなくなる体験をしたw
実は先週、洗車のついでにフロントブレーキパッドの残量確認をしたら限界に近かったので、大事をとって
手持ちの新品パッドに交換してた。
パッド慣らしのために出かけたところ、いつまで経っても当たりが出ずに効きが甘いと感じはじめ、ついに山坂道の
途中でフェードを起こして効かなくなってしまった。
フェードを起こした時は止まって休ませて冷やすのがセオリーだけど、復帰後にまた起こしたから明らかに異常
である。

原因で思いつくのはパッドしかない。

さて、以下の画像を見てください。

どれが本物純正品で、どれが模造品か?

見ても分かるように右端のは明らかに社外品(新品)。
左端と真ん中はいい勝負で、見た目では区別できないだろう。

裏返して見ると一目瞭然だ。


右のXGP270は先日まで愛用してたパッドで、見た目は若干悪い仕上がりだけどFブレーキパッドとフルード交換
の項で紹介したように、純正よりも
性能はいいと感じた社外品。
純正パッドにはバックプレートに刻印があり、極たまに刻印がYAMANAの模造品もあるらしい。
YAMANAに関しては某氏のブログでの紹介によると純正よりも良い感触らしく、俺も欲しいところだ。

これが正規品の刻印。

さて、模造品はタオバオで純正品として売られてた物で袋のラベルの部品番号も正規の番号だった。
袋から出して刻印が無いの気づき、やられたか(騙されたか)?と思ったけれどYAMANAの例もあるので気に
せずにそのまま使って見ることにしたわけで・・・
取り付け時に穴の大きさが若干小さい事が発覚し、こりゃやっぱり模造品だと確信したw

それでもテーパーリーマーで修正して取り付けるところが俺の悪い癖だ。

で、結果は今日の出来事のようにフェードを起こすほどの粗悪品である。
社外品のXGP270は荷物満載の四国や長野ツーリングでの山坂道でもフェードを
起こしていない。


たった1元の差で使えない純正模造品、使える社外品ってのも中国の実情であるw
多分、この手の消耗品はあちらでも常時売れるものだから模造品が多く出まわるのだろう。
また、一般的でない純正部品に関しては模造して量産するまでのメリットが無い関係で模造品は少ないだろう
が、ロット落ちの不良品が混ざってるかもしれないw

ところで社外品に関しては品物自体で勝負してるのか、案外純正よりもしっかりしてる場合がある。
まあ、このXGP270はギリシャの二輪用品メーカー(商社)のカタログに記載されてる型番だけど本物とは限らない。
偶然なのか俺の入手した謎の青パッド・XGP270はまったく問題なく使うことが出来た。

色々あるものだな。

結局帰宅してから急いで模造品を外し、在庫のXGP270・謎の青パッドに付け替えた。
皆さんはご自分の判断で入手してください。
単にパッドだけ欲しいのなら最近では社外品でベスラーが出してるし、台湾のパッドメーカーYAMASIDA
(ヤマシダ)のBP-247 ORがネットやオ-クション、あるいはKN企画からシグナスZ用として発売してるので、
そちらを買うのもいいだろう。
ヤマシダは安価の割に純正と遜色なく使えると評判のオレンジパッドで、俺もいつかは使ってみたいと思ってる
けど、在庫のXGPが無くなってからかな?
そうそう、今回の模造パッドはタオバオの出店名「「山しろ小こ86」 (ひらがなを漢字にすれば分かる)で入手し
た物なので注意してくだされ。
似たような画像で出品の「~~◯◯」(◯の中に数字)も・・・出品地域や説明を見て比較すると系列店か同族経営の
グループ会社の可能性が高い。w

追記:原因判明
ブレーキパッドの材質には色々あるけれど、純正は銅の粉を練りこんだセミメタル系と呼ばれるタイプである。
パッド表面を観察すると銅粉が確認できるが模造品では金属粉が見られるものの、銅の色ではない。

銀色なので、もしかして銅以外の何か?(のような物w)

まさかと思って磁石を使ってどのくらいの強さで付くか試してみた結果、正規純正品、社外品ともに弱い
(鉄製
バックプレートの影響で引力は発生する)けれど、模造品は他に比べて明らかに強い。
つまり、銅の代わりに熱伝導率の低い鉄が使われてるみたいだ。(爆
本来、銅粉を混ぜる理由はパッドの蓄熱を熱伝導率の高い銅で介してバックプレートへ逃がすためで、
の含有率はメーカーのノウハウの一部である。

想像では模造メーカーは熱伝導率の事なんか知ったこと無しに、なにか金属でも混ぜればいいんじゃね?
とか安いからって思って鉄の廃材か何かで代用したのだと思われる。w
まあ、下水に含まれる廃油を精製して作った再生油を食用油として売ったり、小児用粉ミルクにメラミンを
混ぜて増量したりする商魂たくましいお国柄ですから、このくらいの事が起きても不思議ではないな。w



昨日付けたウィンドスクリーン、やっぱりかっけー!(自画自賛)

余談だけど、フェードを起こす前にダム湖で休憩してたらGN125系のオフ会が開かれてた。
見学したらチューブ式キャストホイールにクランプインバルブを装着してチューブレス化したGNが停まっていた。
ビキニカウルをよく観察するとYBR125のEUヤマハ純正オプションスポーツカウルと同じデザイン。
どうやらGN125のライト周辺はYBRに酷似してるらしく、この件からGN125純正のヘッドライトユニットはYBRに
転用できるって事がわかり、バルブのH4化が楽にできるだろう。
GNのライトレンズは、バルブ固定の金具を取り外すとそのままH4規格のハロゲン球を実装する事が可能なのだ。
不幸にしてライトを破損した時にはGNライトで修理し、同時にH4化するという方法を思いついた。
他にも色々な工夫や改造を施したGNが見られていい刺激になったけれど、部外者なので短時間で切り上げて
そそくさと後にする。
GN125系は色々と精力的に工夫・改造をする人が多いと感じた出来事である。