衣笠山でおさんぽ

  超ハイパーなボブが旅立ち、寂しくなったけれど、老犬Eセターズの鳥猟犬魂は未だに健在。

間抜けなランブラー

2011-10-15 19:47:32 | 
犬との散歩をランブリングという表現が正しいかどうかは別として...


またまたドッグトレーニングが行き届いていないことが証明されてしまった朝の運動散歩。

衣笠山は市に管理された公園としての山であるため、原則的に犬のオフリード禁止。しかしながら、小型犬や人の気配がないところで犬を放している人は多い。


事件?は苔生した下り階段、ボブの肉球ほどの小石がごろごろ転がったこの場所で起きた。



そこは滑りやすいため気を抜いてはいけない場所。ここでのヒール(つけ)トレーニングは徹底した。だからこの場所に差し掛かると、ボブは引っ張らずにぴったりと寄り添い降りていくことが出来る。バレンシアも引き気味ではあるが上手になってきた。ジェッシーはバレンシアの後ろからリード長の範囲できちんと付いてくる。

ところが今朝は、シーズー犬がこの階段の途中で吠えながら上がってきた。その時点でボブ達のリードを限度いっぱい短く持ち直し、引っ張られても良いように態勢を整えた。当然の如く、ボブとバレンシアは吠えながら応え、コマンドなどは聞き耳持たず。いつもは一番張り切って吠えながら突進するジェッシーが、この日は雨上がりのため散歩拒否、同行していなかったことは不幸中の幸いだったと思う。

すぐに飼主が犬を呼びにきて、別の場所へ移動してくれた。と思ったら、また犬だけが階段の途中に戻ってきた。

二頭が渾身の力で勢い付けたその時、履いていたガーデニングブーツが苔で滑り、私もパチンコ玉のようにはじき出されていた。

身体運動的に出した足は階段を二の足、三の足、ダダダダダ!と、あっと言う間にもの凄いスピードで駆け降りるという意思とは異なる事態に巻き込まれていく。まるでスローモーションでも見ているかのよう...。長い階段をこの勢いで走って降りられるわけがない。足がもつれることは時間の問題、かなり危険なこの状況。


走馬灯のように脳裏に浮かんだのは、

 この後の私はどうなっているのだろう。
 今度は足を骨折か...。
 今後の散歩はどうなる?
 絶対に骨折するわけにはいかない。
 犬を放すわけにもいかない。
 やはり自分で転倒して止めるしかない。
 怪我をせぬ場所は...。

あそこだ!!とばかりに、その下り階段の途中、左手の草地部分に転がる目標をつけた。階段脇の大きな石に掴まれば、崖側への転がり防止ができる。

ところが自分の運動能力を計算に入れていなかったため、身体の滑りを止める役目のはずだった大きな石に左膝からゴン!と着地。

痛みで足が立たない。しかし鼻骨折時のようにバキっ!という音はしなかった。

目の前にはいつの間にか側へ来たシーズー犬。ボブ達を放すことも無かったが、ボブ達が目の前のシーズーに襲いかかることもなかった。


間もなく飼主が再び犬を呼び戻しに現われた。

一度目に犬同士で吠えあった時点で、リードに繋いで欲しかったと言いたかったが、こちらも悪い。トレーニングが行き届いてないがための出来事、謝罪した。


まだ座り込んだままの私をボブが舐めに来た。バレンシアが出血しているらしい膝の辺りの匂いを嗅ぎ、私の顔を何度も心配そうに見ている。



苔と泥と血で汚れたクライミングパンツ


「イタイ、イタイ」と言うと、二頭共私の顔をさらに舐めてくる。彼らには「イタイ、イタイ」を教えてあるので判っている様子。


「おまえ達、これからスパルタだからね!!!」悔し紛れに犬共に伝えた。


腫れてきた膝が心配だったが、これから予想されている雨天。午後はろくに散歩出来ないことを思い、びっこを引きながら散歩を続ける選択をした。


まもなく、バレンシアがコジュケイの匂いを察知。ボブも反応している。

確かに近くで聞こえてくるコジュケイの潜む音・声。コジュケイが群れで潜んでいるときは、耳を澄ますと「ヒヨッ、ヒヨッ」というような囁きがかすかに聞こえる。



結局、コジュケイは藪の中を、樹木の合間に隠れながら上部へ歩いて逃げてしまった。しかしバレンシアの真剣な仕事ぶりを見ていたら、心癒され、いつの間にか先程の痛みを忘れていた。


バレンシア、やっぱりオンナは優しさと逞しさだわね。
コメント (6)
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